マルシン製M36レビュー

※当記事は前身のブログの複数記事の内容を元に加筆修正(というかデータ部分以外ほぼ全部書き直し)したものです。

関東は梅雨が明けたとニュースで言っていたはずなのに雨が多くて、ネットで有名な某画像よろしく「梅雨明けたって言ったじゃないですか!!やだぁぁぁぁぁぁぁ!!」と叫んでいます、子猫2000です。曇りなら良いんですけど、雨だと外でサバゲー出来ないですからね……

私とM36の馴れ初め

というわけで、記事が少なくて寂しいので”ブログの方向性に合った記事“を増やそう作戦です。今日はマルシン工業製の小型ガスリボルバーM36について紹介します。

ちなみに、うちにはマルシンのガスガンと、タナカのモデルガンを合わせて計5丁もM36系列の銃があります。そのくらい惚れている大好きなモデルです。記事内容がベタ褒めにならないように気をつけますが、若干の”あばたもえくぼ“効果が予想されますので注意してご覧下さい(マテ

マルシン製M36 Xカートリッジモデル

どうです、この滑らかで小さな引き締まったボディ。いいでしょう? いいですよね、最高ですよね!!

実銃のM36はリボルバー特有の丸みを帯びた曲線美を維持しつつ、装弾数を一般的な6発から5発にすることでスリム化を果たした銃です。個人的な印象だと私服警官とかが持っていそうなイメージの銃です。まぁ実銃の詳しい話はwikiでも見てください。マルシン製のM36の紹介記事なので、脱線しないようにせねば……

私がこの銃を知った(惚れた)きっかけは、タイトルに”学園”って付くのにあっという間に学校の外に話の場面が移る”学園黙示録”というゾンビ漫画(アニメ)です。銃オタクの平野君が「ダブルタップだぜ!」と使っていたのを見て惚れました。

今考えると謎セリフ……

一目惚れした私は「ガスガンとかでモデル化されてないかなー?」と即探したわけです。するとお手ごろ価格でマルシン(マル神ともいう)がモデルアップしているではないですか!

「これは買わねば!」

と売っているお店やネットショップを探すも、劇中で登場していた2inchモデルはどこも売り切れ。仕方なく3inchモデルで我慢した思い出があります。ちなみに、このとき購入したのは組み立てキットです。理由? 安いから!!

※なお最近は組み立てキットを再生産していないようなので、長いこと品切れ状態です。

私が当時購入したのは8mmBBモデルです。一般的なBB弾は6mmサイズですよね。そう、8mmサイズとはマルシンが独自に出しているBB弾規格です。6mmモデルと比較した際の違いは

  • 弾の面積が大きいため6mmと規制値(ジュール値)が違う
  • 6mmより弾が重いので発射ガスが多く必要(音が大きくなる)
  • 6mmよりインナーバレルのサイズが大きくなるので、銃口に迫力がある

などなど、全体的に迫力が増します。射撃性能以外にも大事なものがあるとお考えの同士諸君の方々には一度経験していただきたい独特の魅力があります。(でもやっぱり6mmの方が使いやすい)

M36 3inch組み立てキット(8mmBBモデル)レビュー

話がそれました……

まずはM36組み立てキット(8mmモデル)の紹介をしましょう。まず最初に一言。このM36組み立てキットは確実に上級者向けです。初心者は買わないように!!

……と言っても、今じゃ再生産されてないから手に入らないと思いますが(笑

最初に書きましたが組み立て難易度は高いです。その分価格は抑えられていますが「値段が安いから」という安易な理由で購入することはお勧めできません(等と”安いから”で買った張本人が申しており……)

組み立て済み製品のほうはパーティングライン等も消してあり表面加工も施されているので多少値段があがっても、ある意味お得かと思います。組み立てキットの表面仕上げについては自分しだいです。届いたときは全く表面処理されてません。パーティングライン等もバリバリ残ってます。ある意味そういうのを綺麗にするのが好きならお勧めとも言えますが……(私は大好きです)

<Xカート比較画像>
8mm用は専用の道具を使って内部にBB弾を押し込んで保持する一方、6mm用はカートの先端にBB弾を保持するため道具は不要です。

8mmと6mmのXカートリッジ比較

マルシン公式が「リアルなXカートリッジ」と言っているだけのことはあり、カートリッジはとても雰囲気が出ています。8mm用のXカートの場合、重量が軽いので空薬莢のような印象を受けます。

組み立て直後はダブルアクションが上手くいきませんでしたが、調べてみるとハンマーシアとトリガーシアが上手くかみ合っていないのが原因のようで、数十回撃っていると馴染んできたのか、ダブルアクションもスムーズにできるようになりました

私の組み立てたM36では作動には問題が発生しませんでした。他の方のレビューなどを見てみても作動に問題が発生したという方は見かけないので、恐らく部品精度がいいのでしょう。さすがMADE IN JAPANですね。

なお表面処理については無加工ですが、刻印はS&W社と正式契約しているらしくリアルな刻印が入っています。(ヤスリがけのときに消えてしまわないかドキドキしました)

弾道性能ですが、付属のBB弾では弾道が若干浮き上がる感じがありました。(あくまで若干でしたが)。そこで、追加購入した0.4gBB弾を使用したところ、直線スタート⇒だんだん低下していくという素直な弾道になりました。このモデルは固定ホップアップなので、個体差にあわせて使用する弾の重量を変えるのが良いと思います。

命中率については、0.4g弾を使用したところ10mで空き缶2~3本分くらいの範囲に集弾します。まぁこの小ささで、これだけ集弾すれば上出来ではないかと思います。

発射音については8mmBBの説明で書いたように、固定ガスガンにも関わらず、そこそこ迫力があります。昔、東京マルイのパイソンを初めて撃った時、命中精度に感激しつつ発射音に幻滅した私にとって、M36(8mm)の発射音は感動を覚えました。

M36 2inch レビュー

<前回までのあらすじ>
在庫切れにより、我慢してM36 3inchモデルを買った私。そこから1年。ついに再生産が行われ無事に2inchモデルを手にしたのであった。というわけで、引き続き今度はM36 2inchモデル(6mmBB用)のレビューです。

この独特のフォルムが素晴らしい……

あぁ~~~これですよ、これ。劇中で見たこの独特のフォルム。最高!!

というわけで、今度は6mmBBモデルです。相変わらずAmazonだと売り切れてますが、こちらの組み立て済み製品の方は、エアガンとかを売ってるお店にいくと在庫があったりするので、欲しくなった方は是非探してみてください。

「マルシン製M36 2inch HW」初速データ

5回計測(計測日2012/12/13)

  1. 40.78m/s 0.16j
  2. 43.35m/s 0.18j
  3. 41.60m/s 0.17j
  4. 39.92m/s 0.15j
  5. 30.28m/s 0.09j

うむむ……やっぱりバレルが短いこともあってかなり低めの数字です。5回目だけガクッと下がっていますが、5回目を無視すると平均40m/sといったところ。実際サバゲーで使用した際にも、正面から撃つ場合はともかく、敵チームの背後を取ったときに、この銃で撃つと装備が厚い人だと着弾に気づいてもらえなかったりします。

下手するとそのまま発射音で振り向いて反撃され、こちらだけ一方的にやられることも少なからず……

この辺はやっぱりモヤモヤ感が拭えなくなってしまう経験ですね。他のガスガンに比べると初速が低いので致し方ないと割り切るべきでしょう。

そして命中精度です。室内・スタンディング・5発射撃のデータです。

マルシンM36室内3mでの集弾性能
マルシンM36室内5mでの集弾性能
マルシンM36室内8mでの集弾性能

なんと8mでは全弾場外……

さすが2inch……

ほぼバレル無いだけのことはある……

有効射程は先述のローパワーであることや、命中精度の低さから5m程度ではないかと思います。ちなみに私が実際にサバゲーでヒットを取れた最長距離は12m程です。その距離になってくると大分着弾にバラつきが出るため、運試し状態になってきますが……

5m程度の距離ならバックアップガンとして十分な働きをしてくれています。実際にメインウェポンが敵の目の前で弾切れして、敵も同様に弾切れを起こした時に、咄嗟にM36を抜いて撃ち勝ったことがあります。

M36での抜き撃ちにはサムブレイクホルスターがオススメです。グリップを握って(その時に親指で留め具を外し)そのまま流れるように抜き撃ちすることが出来ます。私が愛用しているホルスターはコレです(二挺拳銃用に左右両方持っています)。

布製ですが M36 2inch用に型取りしてあり、走ってもしっかり保持してくれます。また、サムブレイクタイプなので、先述のように抜き撃ちのようなスピードが重視される場面で真価が発揮されます。

まとめ

姉妹であるM60と一緒に映るM36

メインウェポンとして使うには物足りない部分が多いですが、サブウェポンとしてなら

  • 軽く小さく邪魔にならない!
  • 抜き撃ちしやすい!
  • 固定ガスなので低燃費!

と途端にメリットが目立つ、そんなモデルです。小さなボディに曲線美と力強さを秘めたM36、バックアップガンとしていかがでしょうか? (そしてM36の可愛さを布教する)

「マルシン製M36レビュー」への3件のフィードバック

  1. 私は先日マルシンのM60の2インチを買いました。
    そして、東京マルイのコルトパイソン用に発売されているKM企画テフロンバレルを2インチにカットし、東京マルイのバレルの構造を移植したところ、7メートルで500円玉に集まる精度を実現しました。
    参考まで

  2. 私もマルシンのリボルバーをこよなく愛するものです。
    私はM60 2インチを先日買い、
    独自のカスタムをしました。
    1 東京マルイコルトパイソン 用6.02mmバレルを2インチにカットして移植
    2 コーンとバレルを一体化
    3 バレルが前後に稼働するよう改造
    4 カート内のBB弾の保持を精密化
    5 弾倉、弾倉固定子の隙間埋め
    などを実施した結果

    8メートル、0.2グラム、両手、委託射撃で3センチ以内に集まるようになりました。

    銃身が短くてカート式でも、一定の発射環境に持っていければこれだけの集弾性が出せます。
    ぜひ改造してみてください!

    1. Kシステムさん、こんにちは
      マルシンのリボルバーはカート式で独特の魅力がありますよね。
      一方でカート式は弾の保持がカートの個体差によってマチマチになったり、リップ部への隙間があくことからガス流量も変化しがちで中々命中精度が上がりづらいですよね。
      バレルを前後可動させてカート部に密着させたとなると、ほぼマルイのリボルバー構造に近くなりますし、命中精度への貢献も大きそうですね。中々改造するのも大変だった事と思います。
      バレルをマルイ用のカスタムパーツにしたということは、ホップもマルイ方式に変更したのでしょうか?
      当方、最近はあまり改造はしていませんが、あの小さいボディでその命中精度が出せるとなると惹かれるものがありますので、改造する際には是非参考にさせて頂きます。

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