連日異常な猛暑だったせいで最高気温30度が涼しく感じます。
子猫2000です。
前回は絵を描くのに必要なスキルの話をしました。今回はキャラクターを描く上で、パーツの綺麗さと、配置バランスのどちらがより重要かという話をします。
目次
理想は両方綺麗なことだけど
パーツの配置バランスか、各パーツの綺麗さか。
可能なら両方ともバランス良く描けると良いのですが、描き始めたばかりの頃は中々上手くいきません。
かくいう私もそうでした。
そこで色々な角度でもバランス良く描けるように練習するのですが、どちらを重点的に練習すると良いのでしょうか?
今回の話のポイントはそこです。
まずは比較してみよう
論より証拠ということで、まずは図を見比べてみてください。どちらも輪郭線は同じものを使用していますが、「各パーツはシンプルですが、バランス良く配置した絵」と「各パーツは凝っているけれど、配置のバランスを意図的に崩した絵」です。どちらの方が可愛いですか?
恐らく多くの人は左のシンプルなパーツだけど配置バランスの良い絵を選ぶと思います。
これが今回の話の結論です。
個々のパーツの綺麗さよりも全体としてのバランスが良い方が見栄えが良くなります。
福笑いが分かりやすい例かと思います。
実際、描いた絵に違和感を感じる場合、どこかしらのバランスが崩れている場合が多いです。違和感を修正する場合は、パーツバランスに注目して治すようにしてみてください。
補助線を引いてみよう
そこでバランス良く顔のパーツを配置する方法の話になります。
ここでは少し難しいですが、色々な角度の顔を描く際に応用のきく方法である補助線について紹介します。今まで絵を描いたことの無い人だと難しいと思いますが、今後イラストを描く上で長く役に立つ基本的な技術です。めげずにまったり頑張りましょう。
補助線の引き方は自由です。
あなたが描きやすいと感じる方法が、最高の補助線になりますので、色々な形を試してみましょう。
スタンダードな補助線は顔の中心に十字線を引くものですが、個人的には目の高さを指定できるよう横線を一本足した形状をオススメします。他にも、輪郭線のバランスをとるために線を増やしたり、目の横幅をあわせるために縦線を追加したりなど色々な方法がありますが、どれも基本的に顔の中心に十字線を描きます。これは、十字線を描くことで顔の向きをハッキリさせることが出来るためだと思います。後ほど記事に書くかもしれませんが、イラストではキャラクターの顔の向きには感情や意味を持たせることが多いです。同じ表情でも顔の向き次第で全く別の印象となるからです。
注意したい事として、補助線がずれていると、それを元に描いた絵もバランスが崩れてしまいます。
なので、補助線はテキトーに描かずに、しっかり綺麗に描くようにしましょう。(自戒
まとめ
パーツバランスについての話はいかがでしたか。これからイラスト練習をする上で、パーツ同士のバランスや、パーツ間の空間を意識しつつ描いてみてください。上達が早くなると思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
次回は「絵を描きたいのに、何も描けない時に試してほしい方法3選――やる気のメカニズムの最適解は?」について紹介します。