描いたキャラを可愛く見せるのに重要な事は?

連日異常な猛暑だったせいで最高気温30度が涼しく感じます。
子猫2000です。

前回は絵を描くのに必要なスキルの話をしました。今回はキャラクターを描く上で、パーツの綺麗さと、配置バランスのどちらがより重要かという話をします。

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絵を描くのに必要なスキル

週末はサバゲー予定だったのに台風が向かってきています。
子猫2000です。

前回は描いた絵は全て残しておこうという話を書きました。
引き続き「イラスト-未経験者向け」カテゴリーとして、これからイラストを描き始める人に伝えたい内容の話をしようと思います。
今回は私が考える絵に必要なスキルについての話です。

目次

  1. 絵が上手いってなんだろう?
  2. 必要なスキルと上達法
  3. まとめ

絵が上手いってなんだろう?

まず絵が描けるかどうかっていう話でいうと、上手い下手はさておいて、おそらく全人類が描けるでしょう。手が使えなくても描きつづけた有名な漫画家もいるくらいですし。
全人類が描けるとなると、そこから先は上手い下手の話や、好き嫌いの話になってきます。

個人的には絵の上手い下手はある程度(基礎部分については)計測可能だと思います。
たとえば目の前にリンゴを置いて皆で絵を描けば、「A君は絵が上手いなぁー」だとか考えると思います。この場合、恐らく大多数の人はリンゴをそのまま描きます。そして、「より実物に似せられた絵」を上手いと感じると思います。しかし、注意してほしいのは「本物を真似する事が必ずしも絵の上手い下手を決めるわけではない」事です。ここでリンゴを書いた人の数が多ければ間違いなく予想もしなかった方向性から絵を描く人が現れます。皆がそのままのリンゴを描いている中、アップルパイを描くなど……
(ごめんなさい、私は突拍子も無い発想ができないタイプなので良い例が思いつきませんでした。)

それを見て「こんなのはインチキだ、関係ないものを描いている」と批判する人もいるでしょう。しかし、それを見て「発想が上手い」と感じる人もいます。個人的にはこれも絵のスキルのひとつだと思います。

そして、皆が時間をかけて描いている中、ササッと特徴を捉えて短時間で描く人もいるかもしれません。これも絵のスキルのひとつだと思います。

ここまで例としてリンゴの絵を描いた場合の話をしてきましたが、「絵が上手い」という指標は単一のモノサシではないことが分かると思います。
色々な要因が重なった結果として「絵が上手い」と認識しているわけです。

必要なスキルと上達法

というわけで、私の独断と偏見でイラストに必要なスキルと上達法について書いて行きます。
イラストを描くためのスキルとして思いついた物は

  • 観察力
  • 手(ペンを操作する部位)の器用さ
  • 集中力(長時間描きつづける体力)
  • 対象物に関する知識の豊富さ
  • 絵を描く道具に対する理解
  • 立体把握能力
  • 平面把握能力
  • 色彩感覚(色に関する引き出しの豊富さ)
  • 構図力(構図の引き出しの豊富さ)
  • 発想力(妄想力)
  • 物理シミュレーション力

バーっと思いついた範囲だけでもこれだけありました。
個人的に特に重要だと思うのは「観察力」「手(ペンを操作する部位)の器用さ」「集中力(長時間描きつづける体力)」の3つです。この3つがイラストを描く上での基礎に当たると思います。ここがしっかりしていれば後は方向性の問題かと。
で、肝心の基礎3種類の鍛え方ですが、絵を描き続けていれば自然とあがります。
アバウトすぎて分からない!もっと具体的に練習方法を知りたい!と言う方は下記のような内容を行えば良いと思います。

  • 絵や写真の模写
  • 時間を決めてクロッキー
  • デッサン

共通することは「観察」「ペンを実際に動かす」「意外と時間がかかる」の3点です。
「デッサン?クロッキー?なんのこっちゃ」という人もいるかと思いますので、簡単に説明すると、

模写:文字通り真似して写すこと。似たものに”トレス”があるが、模写の場合は対象物と紙を重ねることはしない。

クロッキー:短時間で対象物の特徴をつかむ訓練。短い時間(数秒~数分)で簡易デッサンを行うイメージ。

デッサン:長時間かけて対象物を立体感まで含めて写すこと。制限時間は定めずに自分の納得がいくまでやるのがオススメ。

という感じです。
個人的には初心者はまず模写から始めるといいと思います。

好きなイラストレーターなどがいるなら、イラスト集を1冊買ってきてひたすら模写するとか。TwitterやPixivなどで気に入ったイラストを見かけたら、それを模写するとか。イラストを描く上での基礎力をつけつつ、自分の好きな方向性の絵の引き出しが増えるので一石二鳥だと思います。ただし、注意してほしいのは「模写だけしてもオリジナルの作品が描けるようにはならない」ということです。ネットでこの手の話を見ていると、時々「ひたすら模写だけやってたら、めちゃくちゃ模写は上手くなったけど、自作の絵は描けるようにはならなかった」という話を見かけます。実際にその人が上げていた絵も見たのですが、たしかに模写はコピー機を使ったのかと思うほど上手かったのですが、自作の絵ではクオリティが落ちていました。模写は良い練習にはなるけれど、模写だけやっても自作の絵を描けるようにはならないということを常に意識に持っておいてください。先述のとおり、イラストは色々なスキルが組み合わさって初めて作品として形になります。

私オススメの練習サイクルは「模写やデッサン → オリジナル作品をつくる → 知識を補充する → (以下ループ)」というサイクルです。
これなら「模写だけ上手くてオリジナルが作れない」といったことは起こらずに順調に成長していけると思います。

  1. 模写やデッサンで基礎力を鍛えつつ、絵に関する引き出しを増やし
  2. オリジナルの作品を作ることで、ゼロから作品をつくっていく感覚を養い
  3. 完成後(もしくは作成中)に対象物に関する知識を補充する

基本的に自分が行った行動に関連したスキルのレベルが上がると思ってください。
オールスキル性のゲームと一緒です!!
「模写を1枚行ったから、模写のレベルが1上がった!(チャラララッチャーチャッチャー」とか考えながらやると楽しいです。
楽しみながら上達しましょう!

あなたが漫画を描くことが目的なら、漫画を読むことはもちろん、好きな漫画の模写をしたり、自分で漫画を描くと良いです。ふと気づいた頃には漫画に関するスキルのレベルが上がっていることでしょう。
※絵としての基礎部分のスキルは共通ですが、イラストと漫画はまた別のスキルが必要です。

まとめ

結局のところ「自分が行った行動の分だけ関連した絵のスキルレベルが上がる」という話です。
絵の基礎に関わる部分の練習を行いつつ、自分の目標とする方向性に関連した行動を選択してください。

今回はこの辺で終了します。
次回は描いたキャラを可愛く見せるのに重要な事は?です。

デジタルイラスト基本の色選び:カゲ色の選び方とその考え方について

今日は秋葉原でエアガンショップめぐりをしたせいで足が筋肉痛の子猫2000です。

前回はイラスト用のペイントソフトは何を使えばいい?という記事でイラスト用ソフトについて紹介しました。今回は筆者が色塗りをする際にどうやって色を選んでいるか、の話をします。

色塗り講座やメイキングは多いですが、色の選び方に言及しているものってほとんど見かけない気がしますので、デジタル絵を描いていて「どうやって色を選んだらいいの!?」とお困りの方の役に立てば幸いです。

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イラスト用のペイントソフトは何を使えばいい?

ここ2~3ヶ月ほど規則正しい生活をしていた影響か、土日でも平日と同じ時間に目が覚めます。子猫2000です。前回は自然な落ち影の塗り方について紹介しました。今回はイラスト用ソフトについて紹介します。

いざデジタルイラストを描こうと思ったらソフトにも色々な選択肢があり、右も左も分からない状態ではどれを選べば良いのか分からなくなってしまうかと思います。今回は私が知っている範囲でイラスト用ソフトの特徴と傾向について紹介します。参考にしつつ自分の目指している方向性のイラスト用ソフトを選んでみてください。

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自然な落ち影の塗り方

普段は引きこもっているのに、2日連続で登山とサバゲーなんてしたせいか風邪をひきました。子猫2000です。

お絵かき未経験者向けの話もまだまだ続くんですが、いつまで経っても技術的な話に入れないので、今日はイラストの技術的な話をします。今回の対象読者は既にお絵かきをしていて、色塗りのコツを知りたい初心者です。

なお、解説手順は私が愛用しているフリーのお絵かきソフト”FireAlpaca”の画面で進めていきますが、一般的なイラスト用ソフトなら同様のことが出来ると思います。

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描いた絵は全て残しておこう

前回の「どんな方法で絵を描くか」から引き続きイラストの話を書いていきます。
本日はタイトルのとおり「描いた絵は(失敗作も含めて)全て残しておこう」
という話をします。対象読者は「これからお絵かきを始めようと思っている人」です。(というか、すでに捨ててしまった場合は実行できないので……)

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どんな方法で絵を描くか

3連休ですね。土曜は登山、日曜はサバゲー、月曜は筋肉痛で行動不能な子猫2000です。

登山中に山頂付近で遭遇したシカ

登山中にシカに遭遇しました。シッポふりふり、お耳ピロピロ、動かしていて可愛かったです。

前回の「棒人間すら描けないオタクが絵を描き始めるまでの話」の反響が良かったので、イラストの話をいくつか書いていくつもりです。といっても、いきなり難しい話に入ってもしょうがないので、段階的にステップアップしていく感じで進めるつもりです。というわけで、まだ導入の段階の話をします。具体的な技術の話が聞きたい方はもうしばらくお待ち下さい。この記事の対象読者は前回同様、「絵を描いたことなんてないけど、描いてみたい」と思っている人です。

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棒人間すら描けないオタクが絵を描き始めるまでの話:絵を描くのって楽しいよ!

こんにちは、夢は美少女エルフへの転生というピュアな心の持ち主、子猫2000です。

……誰ですか、いま鼻で笑った人!
先生怒らないから、前に出てきなさい!

というわけで(!?)本日は自分語りをします。

以前から私と交友のある方はご存知だと思いますが、私は絵がまったく描けませんでした。ここでいう「まったく描けない」というのは文字通りです。まったく描こうともしないし、そもそも人並みに描けない

つまりは、学校の写生会みたいな強制イベントで1年に1回絵を描くか描かないかレベルです。(まぁ、写生会もテキトーに絵の具塗って友達と鬼ごっこしていましたが……)

今でこそ「お絵描きの無い人生なんて考えられない」という勢いで熱を上げている「お絵かき」ですが、20歳になるまで、まったくと言っていいほど関わりがありませんでした。この記事の対象読者は「絵を描いたことなんてないけど、描いてみたい」と思っている人です。全く絵が描けない私みたいな人でも、コツコツやってくと絵が描けるようになる、という前例として見てください。

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