APS製グロック18ことBlack Hornetちゃんを修理・カスタムして蜜月関係に戻ろうプロジェクト、前回はフレーム側を分解し、トリガー交換を行いました。
Part1から見たい方は、こちらからどうぞ。
紆余曲折ありながらも、「ランボー怒りのゴリ押し」により、無事に(?)新しいトリガーに交換できました。しかし、元のトリガーのセーフティ形状故に、フレーム側のトリガー用の穴が大きく、そのままではトリガーセーフティが機能しません。
ということで、今回はフレーム側の穴を埋める作業をしていきます。まぁ、パテで埋めて塗装するだけなのですが、まったりお付き合い下さいませ。
パテ盛りする箇所にアタリを付ける
前回までに新しいトリガーに交換したので、まずはトリガーセーフティがかかる為に必要なフレームの穴の大きさを調べます。
手元にあったマスキングテープ(塗装時のマスキングに使用する剥がしやすいテープ)でフレームの穴を塞ぎ、実際にトリガーを動かして、トリガーセーフティがかかる位置を探ります。
なんとなく位置が確定したら、カッターナイフで印をつけます。微調整は後で行えばいいので、あまり厳密に調べなくても大丈夫です。
パテ盛りする箇所の表面を軽く削る
パテ盛りする箇所が決まったら、ヤスリなどで表面を軽く荒らしておきます。これにより、後の工程のパテ盛り時に、パテがノリやすくなります。
ということで下準備を行った物がこちらになります。
フレーム全体を脱脂する
パテ盛り箇所をヤスリで荒らし終わったら、削り粉を洗い落とすのと、グリス類を洗い落とす目的で、脱脂します。脱脂なんていうと難しく聞こえますが、洗浄用のスプレー(パーツクリーナー)をブシャァーーーっと吹くとか、石鹸・洗剤で洗うとか、それだけのことです。
今回用意したパテがこちらになります
はい、というわけで、今回はこちらの何年物かわからないけれど、少なくとも5年以上経過しているパテを使います。大昔にレーザーグリップ作ろうとか意気込んで買ったは良いけど技術力不足で結局完成しなかった時の残り物です。
プラモデル趣味は無いので、そのまま使わずに長期熟成されておりました。きっと熟成効果で旨味成分が増して、肉質も柔らかくなっていることでしょう。えぇ、「肉ヤセしない」ってパッケージに書いてあるくらいですし、お肉の仲間みたいなものです。きっと、たぶん、恐らく、maybe……( ˘ω˘ )
今回のように既存の修理ではなく新規造形を行う場合は「エポキシ系パテ」を使いましょう。「エポキシ系パテ」は粘土のようなパテで、硬化するとプラスチックになってくれる素晴らしいアイテムです。まさに今回のような目的にもってこいのアイテムですね。ほかの種類のパテですと、より液体っぽい物になってしまい、新規造形といった面では中々使いづらい物になってしまいます。
それでは意気込んでパテ盛りしてまいりましょう!!
これは化学反応で硬化するタイプのパテなので、A剤とB剤を同量混ぜ合わせてから粘土のように目的の箇所に盛ります。注意書きに書いてありますが、皮膚が荒れてしまうので、必ずゴム手袋などをして作業しましょう。
まずはA剤を取り出し……
次にB剤を取り出し……
……( ^ω^)
…………???
………………硬い
混ぜ合わせる前からすでに硬すぎて千切れない状態なんですけどっ!?
ちょっと熟成しすぎたようですね、はい。
仕方がないのでAmazonで新品のパテをポチりました。
……
……
……
気を取り直してパテを盛る
(そして二日後)
というわけで、このパテを使って新規造形をしていきます!
なんとこのパテ、4つの個包装に分かれているという親切設計!!
これなら5年以上熟成しても大丈夫……ですよね???
とはいえ、今回の使用目的だと4分の1も使わないので、1パック開けて中身を一部だけ使う方向で進めていきます。小学生のころの粘土用のヘラとか残しておけば良かったなぁ~などと過去に思いを馳せながら、A剤とB剤をコネコネ混ぜます。
両手でパテを弄っているので写真はありません。皆様の巧みな妄想力で107歳金髪碧眼美少女エルフがパテを混ぜている風景を想像して読み進めてください。
……はい、シュールですね。
この妄想を絵にしたくて「1時間くらいで落書きしよ~」と描き始めたら、筆が乗ってしまい、気づいたら10時間以上かけて本気塗りしていました。あぁ、怖い怖い。お絵描きは怖いなぁ~(饅頭怖い的な意味で)
などと茶番をのたまっている間に目的の箇所にパテを盛りました。あとで削って整えるので、気持ち多めに盛りました。
そして、1日放置します。硬化時間は20~25度で12時間らしいですが、まだちょっと寒いですし、長めに見ておきましょう。長すぎて困る事は無いですし。過去にパテ硬化が待ちきれずにヤスリがけしたら、固まりきってなくてヤスリをダメにした事ありますし。
いざ成形!
硬化したら紙やすり等を使って形を整えます。と言ってもある程度形を整えて硬化させたので、そんなに大規模に変化は無いです。
いざ削りはじめてから気付きましたが、硬化後のパテは想像以上に硬いです。これはモリモリに盛らなくて正解でした。
成形が終わったら、トリガー周りだけ一度仮組してみます。フレームは塗装予定ですが、塗装後に成形不足だと判明すると作業のやり直しになってしまうので……
案の定、最初に組んだ段階では削り不足で、トリガーがスムーズに引けませんでした。やっぱり仮組は大事ですね。
更にゴリゴリして、再度紙やすりで整えて……
うんうん、良い感じですね!
トリガーセーフティもちゃんと機能しています。
塗装して完成
問題なさそうなので再度分解して、塗装を行います。今回はこちらを用意しました。
タミヤ製のプラモ用スプレー塗料です。色はOD(オリーブドラブ)にしてみました。以前愛用していた東京マルイ製Px4を、アニメCANAANに影響されて同様にツートンカラーにしていたのですが、長年使っている内にこのカラーリングが好きになってきまして、今回のチョイスに至ります。
あぁーマルシン製とかでPx4のCO2版出ないかなぁ~~~(チラチラ
というわけで塗装しますが、そのままやると大惨事なので、ダンボール箱に入れて行います。各部位について「乾くたびに重ね吹き」を2~3回ほど行います。1回塗りだと結構すぐ塗装が剥げるので。
しかし角の部分やトリガーガード内側あたりなどが中々色が乗ってくれないので、追加で更に塗装します。「シューーー」っと吹き続けるのではなく、20cmほどの距離から「シュッ、シュッ」と軽く吹いていきます。意外と乾くのに時間がかかるので、吹いては15分放置、吹いては15分放置、と繰り返しました。
完全乾燥を待って……完成です!
うーん、やっぱりグロックはトリガーセーフティーあってこそだなぁ(シミジミ
お気に入りのツートンカラーと相まって、大分かっこ良くなりました。動作テストも問題なさそうなので、これで以前の蜜月関係に戻れる気がします。
子猫2000「M45CQPに浮気してごめんよ~、やっぱり君こそ私のサイドアームに相応しいって気づいたよ!」
APS製BlackHornet「な、なによ! 今まであんなにほったらかしておいて……もう//」
うーん、可愛い……//
というわけで、これにて一旦カスタム終了です。スライドはパーツの互換性とかが結構ややこしそうなのと、私の中でそこまで重要度高くないので、また気が向いた時にでもカスタムすることにします。
強いて言うならドットサイトとか載せたいけれど、使い勝手はどうなんでしょうね? 「ドット見失いそう」とか「フルオート動作(ブローバック)に影響しそう」とか色々思うところはありますが、スライド直載せのドットサイトって見た目がカッコいいですから、心惹かれるものがあります。
こういうカスタムの幅が広いところがグロックの良いところでもありますよね。でもやっぱりお豆腐ボディはあんまり好きになれないなぁ……(難しい年頃