大宇宙を股に翔けるパイロットとなれ![Elite Dangerous]

こんにちは、鼻づまりがひどくて「これは新型コロナか!?」と勢い勇んで内科に行ったら「花粉症ですね(キッパリ」と診断されました、子猫2000です。今年は花粉量が去年の2.5倍だそうで、とても目が痒い日々を送っております。

さて、本日は最近はまっているゲームをご紹介します。その名は「Elite Dangerous」(日本語wikiに飛びます)。大宇宙を舞台に、宇宙船乗りとして色々できる自由度の高いオープンワールドSFゲームです。ちなみにMMOなので全世界のプレイヤーと同じ宇宙を旅できます。

元々は友人がSteamセールで衝動買いしたんですが、プレイ動画を見ている内に私もやってみたくなり、セールは終わった後の通常価格で衝動買いしました。次のセールまで待てなかったです(苦笑

現在のプレイ時間は約35時間、購入から1週間でこれなので、いかにはまっているかはご理解いただけるでしょう。えぇ、寝不足ですとも!

そんな楽しいゲーム、周りに布教して沼に沈めないと気が済まないですよね。ということで紹介記事を書きました。興味を持ってもらうきっかけになれば嬉しいです。

どんな人にオススメか?

まずはElite Dangerousをどんな人にオススメしたいかです。

  • フライトアクションゲームが好き
  • 世界観の作り込みが細かいゲームが好き
  • ガッツリ遊べるVRゲームを探している

だいたい上記のような方には全力でオススメ出来ると思います。逆に以下のような人にはオススメできません。

  • 難しいゲームは苦手
  • 3D酔いしやすい
  • オープンワールド系は何をしていいかわからない

本作は良くも悪くも難易度が高めです。フライトアクションゲームをプレイしたことが無い人だとチュートリアルをクリアするまででも10時間ほどかかるのではないかと思います。(私はフライトアクションゲームもやったことがあったので、チュートリアルはほぼスキップして本編に進みました)

タイトル画面では使用中の自機がバックに表示される。かっこいい!

自由度の高さとやり込み要素が凄い

まず本作を語るうえで欠かせないのが、その自由度の高さとやり込み要素についてです。宇宙を舞台にしたオープンワールドゲームということで、超光速で移動する手段があるのですが、それでも広すぎて宇宙の端から端まで行き来するのは至難の業です。そんな広い宇宙空間を舞台に、プレイヤーは宇宙船乗り(以下、コマンダーと記載)として活躍します。

宇宙空間の中には人類生息圏から何も住んでいない未開拓の星系、果ては人類よりも文明発展度の高い未知の生命体など、色々な場所があります。ざっくりとプレイヤーが出来る事としては以下の通りです。

  • 傭兵稼業:紛争地帯へ赴き、どちらかの勢力に加担して戦う
  • 賞金稼ぎ:賞金首を探して討伐し、その懸賞金で稼ぐ
  • 海賊:他プレイヤーやNPC艦船を襲い、荷物を闇市へ流して稼ぐ
  • 運送業:ステーション等から依頼を受けて指定された物品を運ぶ
  • 旅客業:観光用の船を使用し、旅行客などを乗せて運ぶ
  • 交易商:各ステーションや星の経済を把握し、物品の差額で稼ぐ
  • 採掘業:船に採掘用の装備を整えて、レアな鉱石などを探し採掘する
  • 冒険家:未開拓、未調査の星を探し、発見した情報を売る

戦闘メインの稼ぎ方もあれば、輸送系の平和な(?)稼ぎ方まで幅広く遊べます。ジョブシステムなどがあるわけではなく、プレイヤーが任意の行動をとった結果として上記のような職業が成立するシステムなので、「昨日は傭兵、今日は交易」なんてことも可能です。

筆者はまだ「傭兵」「賞金稼ぎ」「運送」「交易」しかプレイしたことがないですが、それぞれ突き詰めると難易度が高くなっているため、いかに効率化するかや、より上手く戦闘するか、などプレイヤー自身の成長を感じやすいゲームシステムとなっています。

現在、筆者は戦闘メインでプレイしているので、それを例に出してみますと、宇宙空間のフライトシミュだからこそ可能な超次元な動きが可能です。筆者が勝手に「宇宙ドリフト」と呼んでいますが、重力の無い宇宙空間で戦闘するため、一般的なフライトアクションゲームでよくみる空戦起動だけでなく、宇宙だからこそ可能な機動が出来ます。(ただし超難易度です)

実は初期設定だとフライトアシストと言って、一般的な飛行機のような感覚で操船できるよう反作用などをスラスターが自動で打ち消してくれているのですが、これを切ることによって「宇宙ドリフト」が可能です。たとえば自機が敵機に直線的に追いかけられている状況で、進行方向への慣性は維持したまま、機体だけを180度反転させて、後ろ向き航行をしながら敵機を撃つ、とか意味わからない動きができるのです!

筆者はまだまだ練習中なので、全然できないですが、これを極めていくと敵機を常に正面に捉えたまま飛行することが可能になるらしいです。いやー、宇宙ドリフトすげー!

という感じで、それぞれのプレイスタイルにプレイヤー自身の工夫する点が色々とあるので、ただ「色々できます!」ではなく、「色々出来た上で、濃密なプレイ体験ができます!」というのが本作の良いところです。

紛争地帯で傭兵として活躍する筆者。敵機を撃破した瞬間をパシャリ。

宇宙船の種類やカスタマイズが豊富

Elite Dangerousでプレイヤーは、宇宙船のパイロットであるコマンダーとして活躍するわけですが、もちろん宇宙船も種類が沢山あります。目的別に大きく分けて以下分類の宇宙船が存在します。

  • 戦闘用
  • 汎用
  • 運搬用
  • 冒険用

そして、宇宙船のサイズも色々あり、1人乗りの戦闘機のような小型から、複数人で乗れる空母や巡洋艦、タンカーのような巨大な船まで幅広くあります。(空母があるということは、もちろん……艦載機にも乗れます!)。そのそれぞれが特色を持っていて、純粋な上位互換は存在しないというのも魅力的なポイントです。

また、宇宙船には武器やエンジン、フライトアシスト、装甲、シールドジェネレーター、積み荷区画、などなど色々なカスタムパーツが存在し、それを好きなように付け替えることが出来ます。これによって、プレイヤーは自分だけの船を作成することができます。

例えば、便利な自動着艦もフライトアシストパーツの恩恵なので、機体重量を軽くするためだったり、別のパーツをつけるために外す、という選択が可能です。実際に、筆者は自動着艦のパーツをつけていますが、友人は自動着艦のパーツを外して積み荷区画を増やしています。もちろん、その場合は発着艦を手動で行う必要があります。

装備変更画面。大きく分けて武器、ユーティリティ、コア内部、オプション内部、の4種類を細かくカスタマイズできる。

武器も色々な種類があり、シールドに強いビーム系の武器や、機体そのものに強い実弾系の武器、ミサイルやレールガン、などなど色々な武器が存在します。ビーム系の武器だけ装備していると、敵機のシールドははがしやすいけれど、船体へのダメージが少なくなったりするので、自機に搭載する武器種類をどうするか、どのような配分で積むのか、などもプレイヤーの工夫が見られる部分となっています。

友人の具ロックさん(東間侑さん)が素敵な図を作っていたのですが、引用の許可を頂いたので、掲載します。Elite Dangerous に登場する各開発会社ごとに分類された船の開発ツリーです。値段は販売ステーションや販売時期により変動することがあるので、ご参考までに。次に購入する船選びにお役立てください。

Elite Dangerous Ship Tree
開発会社ごとに分類された船開発ツリー

世界観の作り込み具合が凄い

ここまでEliteDangerousのゲームシステムについてお話してきましたが、個人的に一番の推しポイントは「世界観の作り込み具合が凄い」です。

挙げだすとキリが無いのですが、例えば星系ごとにある国家ですと、経済状況や種類が色々あったり、統治方法が独裁政権から民主主義など色々な種類があったり、それに応じて市場の商品価格が違ったり、内戦が起きていて傭兵稼業が捗ったりなどなど、大きな分類での設定がきちんとプレイヤー目線の世界に影響されています。

また、宇宙空間は真空なので無音なのですが、コックピット内では敵機の爆発する音などが普通に聞こえます。これはなぜかというと、宇宙船のシステムが環境音を疑似再現してくれているからです。しかし、電力不足やシステムがダメージを受けるなどの影響を受けることで、この環境音再現機能が消えて途端に無音状態になったり、などのことが起こったりします。

他にも筆者はあまり詳しくないのですが、星の種類は実際に存在する星を元にしていたりして、恒星にも種類があったり、ブラックホールや中性子星があったり、なんなら我らが地球を含む太陽系もしっかり再現されていたりして、宇宙関係が好きな人だと観光目当てに冒険するのも楽しめると思います。(中性子星などは巻き込まれると脱出不可能なまま死んでしまうので、観光の際はお気を付けください)

バックストーリーもしっかり作り込まれていて、超光速の航行技術が出来る前に地球を旅だち、世代をまたいで航行を続けてきた巨大な宇宙船が存在したり、宇宙船製造会社にも特色があって、デザインや機能性にそれが反映されていたりします。

ゲームプレイの面でも操船を行うと機内のフライトスティックや計器がリアルタイムに動いたりして、「絶対これVRでやったら楽しいやつ!」と確信できる作り込み具合です。正直このゲームのせいでVRゴーグルが欲しくなってます、いま。

また、交易商として活躍する場合、市場経済と密接に関わることになりますが、こちらもリアルタイムでプレイヤーやNPCの取引によって変動しています。なので、遠くで買い付けた品物が、いざ運んで来たら既に誰かが大量に売却した後で価格が崩壊していた、なんてことも起こったりします。先述のとおりシステム設定がプレイヤーの市場にも影響するので、飢饉が起これば食料品価格が跳ね上がり、パンデミックが起これば薬剤価格が跳ね上がる、などの特需も起こります。こういった交易プレイが好きな人も満足できるゲームだと思います。

宇宙ステーションから発艦する筆者。今はフライトアシストで自動発着艦しているが、過去に手動で行った際に入口に機体をぶつける事故を起こした前科あり。

総評

ここまでEliteDangerousの魅力を語ってきましたが、実はこれ無印版なのです。DLCを購入すると、なんと星に下りて歩く事もできてしまいます!

初期から遥かに格上の敵と遭遇する可能性もありますし、全体的にゲーム自体の難易度は高めですが、その分やり込み要素も十分となっており、人を選ぶゲームかな? と感じました。それはつまり裏を返せば、ハマる人は度ハマりするゲームとも言います。

スターウォーズのようなSFが好きなら、世界観だけでベタ惚れすること間違いなしです。あなたも大宇宙で自由気ままに(新しい船を買う資金繰りに追われながら)パイロット業してみませんか?