ここ2~3ヶ月ほど規則正しい生活をしていた影響か、土日でも平日と同じ時間に目が覚めます。子猫2000です。前回は自然な落ち影の塗り方について紹介しました。今回はイラスト用ソフトについて紹介します。
いざデジタルイラストを描こうと思ったらソフトにも色々な選択肢があり、右も左も分からない状態ではどれを選べば良いのか分からなくなってしまうかと思います。今回は私が知っている範囲でイラスト用ソフトの特徴と傾向について紹介します。参考にしつつ自分の目指している方向性のイラスト用ソフトを選んでみてください。
目次
イラスト用ソフトには3種類ある
いきなり見出しと違うことを言いますが、厳密にはラスタ形式とベクタ形式の2種類に分かれます。
- ラスタ形式:画像を点(ドット)の集合で表現する
- ベクタ形式:画像を数式の集合で表現する
ですが、初心者は上記の内容は忘れてもらって良いです。
一般的に使用するのはラスタ形式の方なので。
で、私の独断と偏見でイラスト用ソフトを分類すると、大まかに3種類に分かれます。
- 画像編集系イラストソフト
- ペイント系イラストソフト
- ベクタ系イラストソフト
上記2種類がラスタ形式で、3つ目は文字通りベクタ形式です。
画像編集系イラストソフト
- Photoshop
- GIMP
「フォトショップ」という単語は一般の方にも聞き覚えがあるんじゃないかと思います。そうです、あのフォトショップです。
これら画像編集系のソフトは写真などの編集を行うのが本来の目的ですが、一部イラストレーターなどは色塗りの段階で好んで使用するようです。特徴は「使用難易度が高め」「色調補正や元画像を元にした編集が高機能」という辺りかと思います。
ちなみにフォトショップはお値段もとても高いですが、GIMPは無料です。ただし、使用難易度という観点から見ると両者ともハードルが高いと感じました。正直イラスト中級者以上になってから使用を考えれば良いのではないかと思います。
ペイント系イラストソフト
- SAI
- CLIP STUDIO PAINT
- FireAlpaca
続いて紹介するのは本命のペイント系イラストソフトです。
Windows標準で「ペイント」というソフトが入っていますが、アレの機能拡張版と捉えていただければ大体合っています。
デジタルイラストを描く場合、一般的にはこれらのソフトを使うことになると思います。
それぞれの特徴について軽く触れていきます。
まず“SAI”について。
おそらく日本のイラスト業界で圧倒的シェアを誇るSAIの特徴は「軽快な線画作業」だと思います。レイヤーの種類もイラストに必要なものは大抵そろえていますが、「ガウスぼかし」などの特殊効果に使用する機能は不足しがちです。「みんなが使っているソフトが良い!」という方は、とりあえず”SAI”を使っておけば良いでしょう。
次に“CLIP STUDIO PAINT”について。
こちらは「ブラシやユーザーを補助する機能が豊富」です。SAIよりも使用ユーザーは少ないと思われますが、その便利さから根強いファンが多いです。前身は「Illust Studio」と「ComicStudio」というソフトの2種類で、それぞれの特徴を受け継いでいるため、漫画製作を行う方に特にオススメです。
最後に“FireAlpaca”について。
こちらは系統としてはSAIに近いですが、特殊効果に使用する機能などが比較的多く、代わりに線画関連の機能が比較的少ないイメージです。驚くべきは有料製品レベルのクオリティなのに「フリーソフト」ということです。起動時に広告ウィンドウが表示されますが、たったそれだけ。「使用中に広告が出てきて邪魔!」なんてことはありません。線画作業より色塗りに重点をおきたい場合はFireAlpacaをオススメします。
ベクタ系イラストソフト
- Illustrator
最後に紹介するのはベクタ系イラストソフトです。
といっても、あまり詳しくないですが……
特徴は「慣れると作業速度がめちゃくちゃ速くなる」「画像サイズを変えても劣化が起こらない」という辺りかと思います。最近有名な「いらすとや」はこの形式のソフトを使っているんじゃないかと言われていたりします。
まとめ
イラスト初心者はとりあえずFireAlpaca使えばいいです(暴論
それはまぁ言いすぎだとしても、無料なのに有料製品レベルのクオリティなので、とりあえず使ってみると良いと思います。そのほかの有料ソフトも無料体験版が存在したりしますので、「いや、私はFireAlpacaじゃなくてSAIが良い!」という人は、まず体験版を使用してみると良いと思います。SAIやCLIP STUDIOはお値段も良心的ですし、体験版で気に入ったらとりあえず買ってしまって良いと思います。だが、フォトショップお前はダメだ()
学生の場合、フォトショップを通常よりかなり安く購入できるプランがあったりしますので、「もうすぐ学生じゃなくなるー!」という方は購入を検討するのも良いかもしれません。(でもやっぱり高いです
あなた好みのソフトは見つかりましたか?
少しでもイラストソフト選択の参考になれば幸いです。
次回はもう迷わない!影色の選び方について紹介します。