絵を描く際の鉛筆の使い方

前回は「お絵描きのモチベーションが上がらない時に試してほしい対処法3選」を紹介しました。今回はアナログ絵を描く際の基本となる鉛筆の使い方について紹介します。字を書く際とは違う持ち方を使用することで、より思い通りの線が引けるようになりますので、慣れるまで使ってみてください。参考までに私の場合、違和感を感じなくなるまでに1週間ほどかかりました。

先端に近いほど筆圧が高くなる


まずは基本的な鉛筆の持ち方を何種類か紹介していきます。全ての持ち方に通じる法則性として、鉛筆の先端に近い部分を持つほど筆圧が高くなり、より細かい作業が可能になりますので、覚えておいてください。


まずは一番浅い持ち方です。
鉛筆に筆圧はほとんどかけずに、鉛筆の自重で描くイメージです。紙を傷めずに薄い線が引けるので、描き始めのアタリをつける段階などで使用します。


続いて少し先端側に寄った持ち方です。(画像では鉛筆の真ん中あたりを持っています。)
最初に紹介した持ち方よりもコントロールしやすいですが、あまり筆圧をかけずに描く事が出来ます。先程つけたアタリを元にラフ(絵の構成要素を大まかに形取る作業)を描く際などに使用します。


最後に普段文字を書く際に使用している持ち方です。筆圧もしっかりかかってコントロールもしやすいですが、紙を傷めるためやり直しが効かなくなります。ラフがある程度固まってきて、大きな修正は行わないと断言できる状態になってから使用しましょう。

薬指と小指で安定感アップ

基本的な持ち方は上述の通りですが、派生形として安定感が増す方法を紹介します。


まずは小指と薬指を握らずに開いて机に密着させる方法です。
写真では普通の字を書く際と同様のペンの持ち方をしていますが、この方法はペンを寝かせた状態で持つ持ち方にも使用できます。
実際に行ってみると非常に安定感が高い事が分かります。その一方で、普通に持った場合と比べるとペン先の可動範囲が若干狭くなります。適宜、手首ごと位置をずらしながら使用すると良いでしょう。


次に鉛筆を中指ではなく薬指の上に乗せるスタイルです。こちらは小さい頃から絵を描いていた方に使用者が多い印象があります。こちらも安定感が増しており、細かい作業が行いやすいです。先述の小指と薬指を開く方法よりも、ペン先の可動範囲が狭まらないと思います。両方試してみて好みで使い分けてください。

鉛筆でサイズを測る

最後に紹介するのは鉛筆を定規の代わりとして使う方法です。
方法はいたって単純で、腕を真っ直ぐピンと伸ばし、鉛筆の先端と親指の先端の長さを、どこかのパーツの長さに合わせ、それを移動させて他のパーツとのサイズ比を見るだけです。
デッサンや模写などを行う際に、それぞれのパーツの比率や大きさを測るために使用します。
大事なのは目と鉛筆の距離を一定にすることです。そのために腕を真っ直ぐに伸ばします。

模写では腕を伸ばすことは難しいでしょうから、お手本にピッタリくっつけるなどの方法で、サイズ比を正確に測ると良いでしょう。

まとめ

鉛筆の使用方法についていかがでしたか?
私のように、今まで絵を描いていなかった方だと最初は違和感を感じる持ち方かもしれませんが、使っているうちに段々慣れてきます。色々な持ち方が出来れば、鉛筆だけで気軽に行うお絵かきの幅も広がりますので、是非練習してみてください。

今回の内容は以上です。
ここまで読んでいただきありがとうございました。

次回はイラスト上達に役立つ練習方法を紹介します。