Carbon8製 M45CQP レビュー

秋だというのに気温30度超えで熱いですね、2週連続サバゲー予定でワクワクが止まらない子猫2000です。少し前にCarbon8製 M45CQP の2次ロット発売があり、購入して写真を撮り、使用もして、あとはレビュー書くだけ!! となっていたのですが、色々と忙しかったりで後回しになってしまっていました。その後さらに色々購入したりで、書こうと思っている内容が溜まりつつあるのでいい加減重い腰を上げて書こうと思います。

Carbon8製? どこその会社?

レビューに入る前にCarbon8について軽くご紹介しておきます。おそらく「Carbon8? 聞いたことない会社なんだけど?」という方が多いと思います。実際は会社名ではなく最近Co2界隈で有名になっているブランド名で、読み方は「カーボネイト」です。 運営母体は「 honeyBee 」(“株式会社ハッチ”の名前の方が有名かもしれません)です。 マルシン同様、業界団体(STGA)にも加入しておりCo2ガスガンの安全対策についても誠実に対応している印象があります。

外観レビュー

とまぁ前座は置いておいて、既に多数の方がレビューしてくださっていますが、本体について見ていきましょう。

シンプルかつシックにまとめたデザインの外箱

外箱はシンプルでありながら色数を絞ってオシャレにまとまったデザインとなっています。左上にはブランド名である「Carbon8」を冠し、右下にはCo2ガスガンであることを示すマークがあります。

2次ロットの発売日をTwitterで見かけて、仕事帰りに秋葉原へ直行し購入しました。その際エチゴヤがフライング販売しており売り切れで焦るも、道路を挟んで対面のタムタムに無事在庫があり購入できました。

内容物一覧

内装は普通の発泡スチロールに梱包されておりシンプルそのもの。どうせ捨ててしまうので、箱にあまりお金をかけないのは個人的には高評価ポイント。内容物は以下となっていました。説明書はもちろん日本語で分かりやすい内容となっていました。

  • 本体
  • マガジン1つ
  • 試射用BB弾
  • 説明書
  • バレルブッシング取り外し用器具
  • 極太六角レンチ
左面からの1枚

トリガーが穴あきになっていたり、スライド前面にセレーションが入っていたり、フレーム下部にレイルが付いていたり、全体的にカスタムしたM1911をイメージしているようです。モデルとなった1911系の使用弾薬である「45ACP」の記載がスライド左面にあります。

グリップのアップ

グリップのメダリオンは大人の事情からグリフィンのような見た目でした。(本当のCOLT社のメダリオンは馬です)

実銃がシングルカラムマガジンのため細身のグリップはラバー製と思われます。グリップ前面にもチェッカリングが入っており、非常に握りやすく仕上がっています。

パーツ表を見る限りではグリップ交換は行えそうであるものの、Co2カートリッジの分肉抜きがされているので、通常のグリップでは肉抜き加工などが必要になりそうです。

右面からの1枚

続いて右面からの1枚。見てわかる通りサムセイフティはアンビタイプとなっており、左右どちらの手でも操作できるようになっています。ハンドガンは狭い箇所で使用する際にスイッチング(左右持ち替え)を頻繁に行うので、これはありがたい設計ですね。

スライドとフレームの前面

全体的に梨地処理となっており、プラ製ですが高級感が漂っています。フレーム前面には20mmレイルがあり、各種フラッシュライトなどの取り付けが可能です。

(後日追記)室内フィールドで実銃用のフラッシュライト付けてヒャッハーしていたところ、フラッシュライトが外れる事故が発生しました。状況を確認すると、フラッシュライトのマウント固定用ネジが緩んだわけではなく、そのまますっぽ抜けた様子。レイルの窪みが浅めなところに、CO2の強烈なブローバックが複数回加わったことで脱落したようでした。フラッシュライトとの相性問題もあるでしょうが、使用の際はご注意ください。

アイアンサイト

アイアンサイトはリアサイト、フロントサイト共に少し窪んだ箇所にホワイトが入れてあり、素早くサイティングを行うことができます。更にスライド上面にも反射防止用のセレーションがあることで、直射日光下でも正確なサイティングを行うことができました。

ファイアリングピン

写真が少しぶれてしまいました……片手で撮るの難しいんだもの……

わかりづらいですがファイアリングピンはダミーで、あまりリアリティは無いです。まぁ私はそんなに気にしないですが。

マガジン

特徴的な形状のマガジンです。 一応 実銃準拠のシングルカラムサイズとなっていますが、Co2カートリッジを格納する影響でマグバンパー部(マガジン下部)がはみ出てしまったり、Co2カートリッジを格納するとその分横幅がはみ出る当たりが残念なところではあります。しかしながら、この横幅がはみ出るおかげで他社のフロンガス用1911系ガスガンにはマガジンが入らない、という安全対策にもなっているので、一概にデメリットとも言えません。

マグバンパー部

マグバンパー部はCo2カートリッジ固定用のネジがあります。付属の極太六角レンチで絞めこみます。絞めこみ方について説明書に記載があるので、必ず一読してから行いましょう。他のCO2ガスガン同様、軽く締めていって最後は一気に締め上げる、という方法です。

マガジン前面

マガジン前面にはBB弾を格納する箇所があります。東京マルイなどと同様、下部が幅広になっていて、そこからBB弾を効率よく入れられる形状となっています。なお東京マルイの空撃ち用ストッパーを入れてみたところピッタリ入りました。お座敷シューターな方にも嬉しい設計ですね。

エジェクションポート

話は本体に戻りまして、エジェクションポート部分です。ここにも「45 ACP」の記載があります。

ホールドオープン

ホールドオープンした状態だとこのようになります。ホップ調整はスライドを取り外して行うタイプなので、スッキリしています。

ホールドオープン(全体)

ホールドオープン時の全体像はこちら。スライド後退量も十分なように見受けられます。残念ながらスライドストップは左面にしかないので、左手で使用する際の再装填はスライドを引くか、操作しづらい左側のスライドストップを触る必要があります。

銃口側

ホールドオープン時の銃口側はこのようになっています。インナーバレルは結構ギリギリの位置まであります。

フィールドストリップ

1911系おなじみの手順で簡単にフィールドストリップが行えます。分解の際に付属のバレルブッシング取り外し用器具が必要なので、無くさないように気を付けましょう。ホップアップ調整はアウターバレル下部についているパーツで調整します。ちなみにこの2次ロット生産品と1次ロット生産品ではスライドの互換性が無いので中古で手に入れる場合などは注意が必要と思われます。

説明書

説明書はもちろん日本語です。画像が多用されており、非常にわかりやすくまとまっています。各社このくらい分かりやすい説明書にしてくれれば良いのに……と思ってしまうほど分かりやすいです。

カスタムアウターバレル(14mm逆ネジ)

上:ノーマルアウターバレル、下:カスタムアウターバレル(14mm逆ネジ対応)

嬉しいことにCarbon8公式から14mm逆ネジ対応アウターバレルが発売されています。もちろん同時購入しました。タムタムにて税抜き3808円でした。

色はシルバーとブラックがあるそうで、ブラックを選択。画像からわかる通り同じ黒色でもノーマルバレルは梨地の光沢のない金属製に対し、カスタムバレルは艶のある金属製となっています。取り付けにあたっては前部のネジ保護具は外して取り付ける必要がありました。分解手順などは各社1911系ガスガンと何ら違いありません。ただ引っこ抜くだけ!! 以上。

……まぁ金属製アウターバレルなので、これが硬くて手こずったのですが。

アウターバレル先端のネジ保護具

ネジ部はもちろん14mm逆ネジです。各種トレーサーやサプレッサーが取り付けられます。個人的に高評価ポイントだったのが、ネジ最奥部にゴム製パッキンが取り付けられていた事。これがあるとネジの絞めこみすぎで外れなくなる、という問題に多少効果が期待できます。

金属同士のネジって絞めこみすぎると、うんともすんとも言わなくなってしまうんですよ。皆さんはくれぐれもネジの絞めこみすぎには注意してくださいね。(サプレッサーを1個ダメにした経験のある私より)

ホップアップパッキン

気になるホップアップパッキンは……平らな面状ホップパッキンとなっていました。

で、まぁCarbon8公式が出している商品だし、ポン付けできるだろうと高を括っていたのですが、うまく行きませんでした。しっかりしてくれCarbon8!!

原因箇所

原因箇所はこちら。写真だとわかりづらいですが、ノーマルバレルの際は余裕のあった箇所がキツキツになっています。この状態で組み込むと、手でスライドを動かしただけでもスライドが閉鎖不良を起こすありさま。こんな状態で動作させようものならさらに悪化しそうです。

しかし、翌日はサバゲーだったこともあり返品交換対応をしている時間もなく、自分で対応することにしました。ハンドリューターで様子を見つつアウターバレル側を少し削って……

解決!

無事(?)解決しました。削った箇所を洗浄、グリスアップし、再度くみ上げ、まずは手で動作確認。問題なさそうなので実射……よし! 問題なし!

実射性能

というわけで実際にサバゲーで使用してみました。

初速は80m/s台をキープし、発射時には破裂音のような爆音が鳴り響きます。すごい! 間違いなく今まで撃ったエアガンの中で一番いい音をしている!! もはや実銃の射撃音と言われても信じてしまうかもしれないレベル。もちろん反動もガツンと手首に響く重めの反動。CO2やっぱりしゅごぃぃぃ//

G&G製バイオ0.2g弾を使用して、射程は40mほどですが、きちんと狙える有効射程で言うと30mほどと言った印象でした。やっぱりCo2ガスガンは電動ガンのように綺麗な弾道を描くようです。何でですかね? やっぱりフロンガスと比べてガス圧が安定しているからですかね。これで冬場も使えるっていうのだから最高ですよね。後日色々調べた結果、やっぱりガス圧の安定感が大きそうです。

実際にその日のサバゲーでは5m~20mほどの距離でヒットを取ることができました。30mを狙うには射手の腕が……(´・ω・`)

とまぁ大体そんな感じです。現状では諸手を挙げて周囲におススメしたい内容でしたが、1次ロットではスライドの破損が多発したようですので、今後さらに使用していき様子を見たいと思います。