表現手段の分類をしてみた

月単位でブログ放置してるかと思ったら連日更新したりする波の激しい子猫2000です。おはようございます。書きたいこと自体は沢山メモ書きしてあったりするので、一旦書き出すとサラサラ~っと書ききれるんですけど、書き始めるまでが一番腰が重いんですよね。

世の中色々な表現手段があるわけですが、それぞれ必要な労力だったり、表現手段ごとの特徴だったりがあるわけで、自分がやりたいことに向いてる方法はなんだろうか? ということを書いてみます。

とりあえず列挙してみる

なにはともあれ、選択するためにはまず選択肢を挙げないといけません。なので思いついたものを列挙してみました。

  • Web(ブログ/ホームページ)
  • アプリ(※ゲームは含めず)
  • イラスト
  • 漫画
  • 小説
  • 映像コンテンツ
  • ゲーム

とまぁ、この辺でしょうか。

何のために表現するのか

列挙したそれぞれの表現手段について分類してみます。私が何かを表現したい時の目的を考えてみると以下が主な物でした。何か目的があるのでしたら、一旦ここで自分の目的を考えてみる事をお勧めします。考える際は「なぜ?」や「何のために?」などの質問を重ねましょう。大体5回前後質問を重ねると根源となる理由にたどり着くと思います。「マインドマップ」という手法が有効なので是非使ってみてください。紙とペンさえあれば出来る簡単な方法です。

私の場合、表現の目的は以下のようなものでした。

  1. 自分が心打たれたものを広めたい(二次創作、良かった商品やサービスなど)
  2. 自分が心打たれたものを表現したい(1次創作、妄想の具現化など)

1つ目の「自分が心打たれたものを広めたい」という目的の場合、表現手段において裾野が広いことが重要となりそうです。多くの人に広めたいのに、裾野が狭い表現手段では目的と合致しないですから、当たり前ですね。

逆に、2つ目の「自分が心打たれたものを表現したい」という目的の場合、表現手段の裾野の広さよりも、表現したいものがその手段で表現しきれるか? という観点が重要となりそうです。

以上を踏まえて、列挙した表現手段それぞれについて見ていこうと思います。

各表現手段の分類

Web(ブログ/ホームページ)

  • 作成コスト:小
  • 裾野の広さ:中
  • 世界観の表現:不可

まずは「Web」ですが、文字をメインとして図やイラスト、動画なども埋め込み適宜使用することが出来る表現手段です。インターネットは日常生活に浸透しているため、当ブログみたいな弱小サイトでも以外にも数百~数千人の方に見てもらうことができたりします。また、技術面でも特段難しいこともなく書けるので、ハードルも低いです。一方で創作物としての世界観の表現には向かない手段と言えるでしょう。

アプリ(※ゲームは含めず)

  • 作成コスト:中
  • 裾野の広さ:小
  • 世界観の表現:不可

「アプリ」はデザインや操作性、それを使用することによる体験など、比較的自由度が高い表現手段ではありますが、世界観の表現は不可能ですし、プログラミングやデザインなど必要スキルなども複数あり作成ハードルは高めです。まずインストールしてもらう必要がある点からみても使用側のハードルも高いため裾野も狭いでしょう。一方で気に入ってもらえば使用側の生活の一部になるなど愛用してもらえる点は、一過性の表現手段と比較して明らかなメリットと言えるでしょう。

イラスト

  • 作成コスト:小
  • 裾野の広さ:大
  • 世界観の表現:可能だが物語要素には限界あり

「イラスト」はそれ自体に作成スキルが必要となりますが、複雑な情報をパッと見て分かりやすい形にまとめる能力や、沢山の情報量を1枚の絵に込められる点などが他の手段と比較してメリットと言えます。同じ内容でも文字がみっしり書かれている本より、図や挿絵なんかに落とし込まれた本の方が分かりやすい、という経験は皆さんあるのではないかと思います。絵という性質上、世界観の表現自体は可能ですが、時間軸から一瞬を切り取った物となってしまうため、物語描写には不向きと言えます。見る側からしても一瞬で脳に情報が入ってくるため、裾野の広さは十分あるかと思います。

漫画

  • 作成コスト:中
  • 裾野の広さ:大
  • 世界観の表現:可能、物語描写に向いている。追従型の没入感。

「漫画」はイラストと小説の中間点のような存在で、それぞれの「見る側のハードルが下がる」と「物語の描画が出来る」というメリットを持っています。小説は読まないけど漫画なら読む、という人は一定数存在していますので、裾野は広いでしょう。一方で心情表現や風景描写などの面では小説に一歩譲らざるを得ない表現手段でもあると思います。作成コストについても比較的高めですし、必要スキルもストーリー作成能力と、絵を描く能力が必要になるため、高めです。

小説

  • 作成コスト:小
  • 裾野の広さ:小
  • 世界観の表現:可能、物語描写に向いている。体験型の没入感。

「小説」は物語の描画にはうってつけの手段ですが、読むのに時間がかかることや、活字に苦手意識を持つ人が一定数いることなどから、残念ながら裾野は狭めです。一方で登場人物の感情表現など細かな表現は得意としており、他の表現手段より優れているでしょう。作成スキルも勿論必要ですし、作成時間も結構かかりますが、他の表現手段と比較するとマシな方でもあります。

映像コンテンツ

  • 作成コスト:大
  • 裾野の広さ:中
  • 世界観の表現:可能、物語描写に向いている。追従型の没入感。

「映像コンテンツ」はイラストや漫画など同様に見る側のハードルが低い事や、見る側が理解しやすいことなどがメリットです。更に「映像」+「音」が組み合わさることでより複雑な表現が可能となっており、見る側の没入感を高めやすい点は特筆すべきでしょう。一方で例外はありますが、おおむね第三者視点となってしまいがちな点は否めず、登場人物の感情表現など細かな表現の面では小説やゲームに軍配が上がります。「映画は総合芸術」なんて言われたりしますが、映画に限らず映像コンテンツは作成に複数のスキルが必要となり、必要機材のハードルや、作成時間が長時間になることなどもあり、間違いなく作成のハードルは高いです。

ゲーム

  • 作成コスト:大
  • 裾野の広さ:小
  • 世界観の表現:可能、物語描写に向いている。体験型の没入感。

「ゲーム」は何といっても体感型の没入感を持つ点で他の表現手段の追従を許しません。他の表現手段との大きな違いは展開に幅を持たせられることです。漫画、小説、映像コンテンツ、は物語描写に優れた表現手段ですが、どれも一本道のストーリ描写にしかなりません。一方でゲームの場合はプログラムにより分岐が可能なため、同じ結末に至るにもプレイヤーごとに違う展開になったり、はたまた、プレイヤーごとに違う結末に至る、あるいはプレイヤー自身のゲーム展開そのものがストーリーになる、などの独自表現が可能です。こちらも総合芸術で作成のハードルはかなり高めです。

総評

というわけで、個人がコンスタントに作り続けられる表現手段となると、比較的コストが低めの以下が挙げられるかと思います。(ゲームと映像コンテンツはちょっと作成コストが大きすぎる……)

  • Web(ブログ/ホームページ)
  • アプリ(※ゲームは含めず)
  • イラスト
  • 漫画
  • 小説

そして私の場合、表現の目的は以下でした。

  1. 自分が心打たれたものを広めたい(二次創作、良かった商品やサービスなど)
  2. 自分が心打たれたものを表現したい(1次創作、妄想の具現化など)

1なら「Web」「イラスト」「漫画」など裾野が広いものを選択すること。2なら「ゲーム」「映像」「小説」「漫画」「イラスト」など裾野の広さよりも表現手段の特徴を踏まえてより目的に合致したものを選択すること。が重要となりそうです。

ブログだったりイラストだったり、今まで何となく行っていたことですが、実際に考えてみると、落ち着くべくしてこの手段に落ち着いているんだなぁ、と妙に納得がいったところで今回は終わります。皆さんも、もし目的と手段が合致していなかったら今一度見直してみてください。