棒人間すら描けないオタクが絵を描き始めるまでの話

今週には届くと思っていた新しいエアガンが発送延期になって悲しみのどん底にいます。
子猫2000です。

気分を入れ替えて、今日は自分語りをしてみようと思います。

以前から私と交友のある方はご存知だと思いますが、猫さんは絵がまったく描けませんでした。
ここでいう「まったく描けない」というのは文字通りです。まったく描こうともしないし、そもそも人並みに描けない。つまりは、学校の写生会みたいなので1年に1回絵を描くか描かないかレベルです。
(まぁ、写生会もテキトーに絵の具塗って友達と鬼ごっこしてましたが……)

今でこそ猫さんの趣味の中でトップ3に入っている「お絵かき」ですが、
20歳になるまで、まったくと言っていいほど関わりがありませんでした。

この記事の対象読者は「絵を描いたことなんてないけど、描いてみたい」と思っている人です。

目次

  1. 神絵師との出会い
  2. 怒涛の開始から1週間
  3. 自惚れに満ちた半年間
  4. 目が肥え始めた1年目
  5. 初心者がやりがちな縛りプレイ
  6. 良い絵が描けるタイミング
  7. 上達のために必要なのは?
  8. お絵かきする事のメリットは?
  9. あとがき

神絵師との出会い

あれは20歳の3月のことでした……
春アニメに何を録画するか事前リサーチに勤しんでいた猫さんは、あるアニメの絵に心を奪われます。タイトルは「変態王子と笑わない猫。」です。
まだこの時点では、絵を描こう、などという無謀な考えには至っていませんでした。しかし、その考えはネットで画像検索した瞬間にあっけなく崩れ去りました。これが、神絵師「カントク(“変態王子と笑わない猫”の原作のイラスト担当した方)」(の絵)に初めて遭遇した瞬間でした。

なにこれ、めっちゃ可愛い!!
私もこんな絵描きたい!!

繰り返しますが、この時点で絵なんて全く描けません。傍から見ると無謀極まりない思考回路ですが、猫さんの気持ちは揺るぎませんでした。そのまま流れるようにペンタブをネット注文し、近くのヤマダ電機でコピー用紙の束を買ってきたのでした。

怒涛の開始から1週間

<お絵かき開始から1週間の力作>

怒涛の心境の変化から1週間、絵の猛勉強をした猫さんの大作です。
どうですか、すごいでしょう!!
よく1週間でここまで上手くなったと褒めてください。

……ぇ?これのどこが上手いんだ?

まぁ落ち着いて話を聞いてください。
この絵を描く前は棒人間を書かせれば下図のようなものが出来上がるレベルだったわけです。

<お絵かき開始前(当時の画像は紛失してしまったため再現図)>

お分かりいただけただろうか……?
おかしな部分は挙げていくとキリがないが、「胴体と首がなく、顔から直接触手が生えた地球外生物」です。なお描いている本人は人間を描いたつもりである点にご注意いただきたい。
ここから1週間で上図になったわけです。
大躍進ではないか!!ガハハハハハ!!!!

自惚れに満ちた半年間

普通ならここで「やっぱり私には才能が無いんだ」となり、描くことをやめてしまうところですが、猫さんの場合スタート地点があまりにも低すぎたためそんなことはありませんでした。
それどころか、「1週間でこんなに上手くなった!!私天才じゃね!!」と飛ぶ鳥も落とす勢いで自信を強めていました。今思い返すと恥ずかしい。穴に入りたい……

とか何とか書いていますが、コレを読んでいてこれから絵を描こうかと思っている人は同じ道を歩んでもらった方がいいです。なぜかと言うと、継続するためには最初は自信過剰なくらいでちょうどいいからです。
「とは言っても下手だし……」という方にコツを伝えます。
他人と比較するな!過去の自分と比較しろ!
以上。思い出話に戻ります。

そんなこんなで、「このまま描き続けたらすぐに神絵師になっちゃうな~♪」などと思いながら絵を描き続け、猫さんの半年は過ぎるのでした。

この当時の猫さんはネットで有名なhitokakuを基本に、ネットのお絵かき講座などを参考にして、アナログでガンガン練習していました。とはいっても、やはり元のレベルが低いので、まだまだ一般人レベルには追いついていませんでした。

<絵を描き始めて3~4ヶ月頃の絵>

※”hitokaku”は本当にオススメです。絵を描いたことがない人でもとっつきやすい内容になっています。「うるせー俺は萌え絵が描きたいんだ!」というアナタも萌え絵の模写と一緒に是非やってみてください。”hitokaku”で学んだ内容は絶対に無駄にはなりません。

目が肥え始めた1年目

溢れ出る自信に後押しされて、怒涛の快進撃を続けた猫さんもついに気づいてしまう時がきました。
「あれ?私ぜんぜん上手くないのでは?!」
たしかに描き始めと比べると急成長ではありますが、絵が描けるようになってくるにつれて、目も肥えてきました。
今までは
「可愛さを判別する基準 自分の画力」だった大小が逆転し、
「可愛さを判別する基準 自分の画力」になったのです。
半年間絵の練習を続けたことで、ついに自分の実力を把握したわけです。

ここで、絵を描き始めてから初めての挫折が訪れましたが、猫さんは立ち直ることが出来ました。
絵を描いたときに反応をくれる人がいたおかげで。
これから絵を描き始めるという人は是非まわりの人に見せる癖をつけておいて下さい
もしくはSNSとかネトゲ仲間とか、なにかしら良い反応(ポジティブな反応)をくれる人を見つけておくと、いつかその反応に助けられる日が来ます。

ここで注意したいのは、描いた絵を見せてもネガティブな内容しか言わない人ではなく、褒めてくれる人を見つけておいてください。
世の中には大まかにわけて3種類のタイプの人間がいます。

  • 描いた絵にネガティブな反応ばかり言う人
  • 描いた絵にポジティブな反応ばかり言う人
  • 描いた絵の良い部分と悪い部分をバランスよく教えてくれる人

の3種類です。
「ネガティブな反応ばかり言う人」とは付き合ってもデメリットの方が多いです。ここで猫さんが言っているのは「ポジティブな反応ばかり言う人」を見つけてください、ということです。一方で、「ポジティブな反応を言う人」の反応は精神面の支えになりますが、上達への直接の影響は少ないです。長い目で上達を考えるなら、「良い部分と悪い部分をバランスよく教えてくれる人」も見つけておくと良いです。
境界線が曖昧で混同されがちですが、「悪口」と「指摘」は全く別物です。ただミスを挙げるだけでなく、どう直すべきかまで言及してくれる場合が「指摘」です。悪口ではなく指摘をしてくれる人がいた場合は「良い部分と悪い部分をバランスよく教えてくれる人」タイプです。あなたの成長に好影響を与えてくれますので、是非今後もその方との関係を持続してください。

挫折から立ち直って以降は、今まで以上に練習に熱が入るようになりました。
今までは「なんかおかしいけど、まぁいっか」と済ませていた部分が、目が肥えたことで「たぶん手がおかしい」と明確に分かるようになったため、自分の絵に足りない部分を積極的に練習するようになりました。

<絵を描き始めてから約1年の頃の絵>

そうして1年経ったころの絵は、ようやく人並み程度になりました。

そんなこんなで他にも何回か挫折しつつ、紆余曲折を経て今年で5年になるわけです。
思い出話が長くなってきたので、この辺で一旦区切ります。

<絵を描き始めて約5年の絵>

初心者がやりがちな縛りプレイ

これから絵を描き始める人は幸運である。
ましてや、この記事を読んでから描き始めるならなおさらだ。(by koneko2000)
(おおげさ)

というわけで、これから絵を描く人向けに具体的に役立つ話をしていきます。
まず伝えたいのは「無駄な縛りプレイはやめよう」という話です。

当時の猫さん同様に今まで絵を描いたことのない人なら、絵を描くのが上手い人達がどうやって絵を描いているのか想像も付かないと思います。
そこで、妄想するわけです。
理想の神絵師像を。

たとえば猫さんが当時考えていた神絵師像は下記のような感じでした。

  • 何も無いところから萌えを生み出す魔法使いだ!
  • 紙とペンさえあれば、サラサラ~っと凄い絵を描ける!
  • 生まれつき凄い才能を持っていたに違いない!

結論から言います。
上記の内容は全てあてはまりません。
順を追って解説していきます。

神絵師といえど何もないところから絵を生み出しているわけではない

まず1つ目「何も無いところから萌えを生み出す魔法使いだ!」について。
残念ながら魔法は存在しません。
手品と一緒でトリックがあります。
血のにじむような努力の結果、「何も見なくても(それなりに)描ける」だけであって、絵を描くことを職業にしている方も、参考資料(写真や3Dモデルやデッサン人形など)を必ず用意して絵を描きます。
なぜこの話をしたかというと、これから絵を描きはじめる人達に回り道をしてほしくないからです。
(猫さんは回り道をしてしまいましたので……)
「参考資料を基に絵を描くのはズルい事ではない」
これが伝えたいことです。
これは何も最近のイラストに限らず、昔から芸術家(とくに絵画)は資料を大事にしてきました。写真の無い時代は実際に裸婦や、その風景の場所を参考に絵を描いていたという話です。時代は変わって今は写真や、3Dモデルという便利なものがあります。これを活用しない手はありません。というか、プロですら資料が必要なんです。私達アマチュアに資料が必要ないと思いますか?
絵を描くときには脳内映像だけでなく、是非きちんと資料を集めて、その資料をよく観察しながら描いてください。その方が完成する作品のクオリティもあがりますし、間違いなく上達も早くなります。

道具を最大限活用すべし

次に
「紙とペンさえあれば、サラサラ~っと凄い絵を描ける!」
「生まれつき凄い才能を持っていたに違いない!」
について。
残念ながらこれも正しいとは言えません。
絵を描くのってどのくらい時間がかかると思いますか?
ちなみに、絵を描き始める前の猫さんの考えはこうでした。
「ん~、こんだけ色も塗ってるし1時間くらい?」
残念!ハズレ!!

正解は数時間~数十時間(ものによっては数百時間もあるかも)でした。

恐らく今まで絵を描いたことのない人が想像しているよりも遥かに時間がかかります。サラサラーっと物凄い絵がかける人は、ほぼ皆無です。また、何も無いところから描いているように見えて、実際はその人の今までに描いてきた絵の経験や知識がフル動員された結果、紙とペンだけで絵が描けているに過ぎないことも伝えておきたいです。
プロでも絵を描くのには非常に時間がかかります。
先述のように資料は重要ですし、デジタルの場合「手振れ補正」だったり「直線ツール」だったり「レイヤー効果」だったりと、色々な道具の力を借りて作品を作ります。
これから絵を描き始める人に伝えたいことは、
「使えるものは全て使うべし!」です。
わざわざ縛りプレイをして難易度を上げる必要はありません。
同じクオリティの作品が完成するなら、過程は楽で早いほうが良いに決まっています。
そのためにも、自分が使用するソフトやデジタル絵の仕組み、技術などは積極的に勉強することをオススメします。

※もちろん、世の中には”天才”や”神絵師”と呼ばれる人達がいて、サラサラーっと物凄い絵を描きますが、その方達は誰よりも多く絵を描いています。結局は経験量が違います。

これから絵を描き始める方は、参考資料を用意して、使える道具は全て使ってイラストを描くよう心がけてください。

良い絵が描けるタイミング

本来なら「良い絵」という定義をしっかりした上で議論するべきですが、
猫さんの中での「良い絵」の定義で進めます。
この場合の意味としては「他人からの評価に関わらず、後から見直してもイキイキしている絵」です。

基本的に技術が上がり、他人の目に止まる回数が増えれば、それだけ他人から評価はもらえるようになります。
でも、キャラクターがイキイキして見える絵だったり、見ていて感情を感じる絵だったり、というのがあって、猫さんの中での「良い絵」はそういう絵を指します。
人によって絵を描く動機って違うと思いますので一概には言えませんが、猫さんの場合、「溢れ出る感情を抑えきれない、この気持ちをどうしよう……?そうだ!絵を描こう!!」と言うときに描いた絵は、後から見ても良い絵だなーと感じます。なので、「感情を抑えきれない!!絵にぶつけよう!!」みたいな感じで絵を描くと、良い絵が描けるのではないかと思います。

これが何故なのか考えてみたのですが、絵の中のキャラクターに動きが生まれやすいのではないかと思います。
少し絵を勉強している方なら分かると思いますが、キャラクターイラストは動きがあると見栄えがよくなります。
「動きがある≒前後の動作が想像できる」なので、逆に「前後の動作がハッキリ想像できる」場合に、自然と「動きがある」絵が描けるのではないかと思います。

つまり、感動したら絵を描こう!!
という話です。
自然と普段よりイキイキした絵が描けると思います。

上達のために必要なのは?

これもしっかり書くと長くなってしまうので要点だけ書きます。
詳しい内容はその内別記事で書きます。
練習方法について書きました。イラスト上達に役立つ練習方法も参考にしてみてください。

  • 好きなものだけじゃなくて色々描いてみる
  • 色塗りまでやって作品として完成させる
  • 日ごろから絵を描く
  • 上手い人の真似をする(模写をする)
  • 描く対象について調べる(構造だったり色々)
  • 自分が好きな絵柄の研究をする(なぜ可愛いのか考えたりする)
  • 自分が使用しているソフトの使い方について勉強する

ぱっと思いつくものを書いてみたら、だいたいこんなところです。
個人的に一番大事なのは太字にした「日ごろから絵を描く」ことだと思います。
描きたくないなーって日も5分でいいから描くように習慣づけておくと、ご利益あります。
また、惰性で書くのではなく向上心を常に持っておくことも大事だと思います。

お絵かきする事のメリットは?

ここまでダラダラと思い出話と、続ければあなたも上手くなるよ!
という話をしてきましたが、絵を描くようになってから感じたメリットについても触れておきます。
といっても、副次的な部分が多いと思います。

  • 自分が考えた最強の萌えシチュエーションが描ける
  • 推しキャラの公式からの供給が不足している場合に、自分で供給を増やせる
  • 作品を作り上げた瞬間の達成感が気持ち良く、充実感を味わえる
  • 長時間1つのことに取り組む集中力が上がる
  • 絵を描くことに対する苦手意識が減ることで、誰かに説明するときに図を描きやすくなる。
  • 画像処理の技術が身に付く(デジタル絵を描く場合)
  • 誰かに絵を描いてあげると意外と喜ばれたりする

結局は自分の好きなキャラを描けるっていう部分が大きいです。
猫さんの場合、以前から「ぁあ!!○○めっちゃ可愛い!!尊い!!くそっ!!この溢れ出る愛情をどこにぶつければ!?」という状況が多々ありました。そんな時に「絵を描く」という気持ちをぶつける手段を手に入れたのが最大のメリットだと思います。
また、そこで絵を描くことで世の中に自分の好きなキャラの絵が1枚増えるわけです。
自分が嬉しいのはもちろん、同じキャラが好きな人も同時に嬉しいわけです。
win-winです!(両手をピースする)
世界平和です!!(おおげさ)

あとがき

ちょっと思い出話するはずが、ずいぶんと長くなりました。
色々書いていますが、今まで絵を描いたことが無かった人が一人でも絵を描くきっかけになってくれたら嬉しいです。
棒人間すら描けなかった猫さんでも、描き続けたらだんだん上手くなりました。
あなたがいま絵を描けなかったとしても、続けることで必ず上手くなっていきます。

才能なんてありません。
描けば描いただけ上手くなります。
知識をつければつけただけ上手くなります。
塗れば塗っただけ色塗りが上手くなります。
上達は二の次で良いです。
楽しみながら描き続ければ自然と少しずつ上手くなります。
逆に楽しまなかったら続きません。
続かなかったら成長もしません。

楽しいは正義だ!!
楽しくお絵かきしよう!!

以上で締めます。
ここまで長々と読んでいただきありがとうございます。

次回は絵で使用する道具についてです。

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