血は苦手だけど人間ドラマやサバイバル要素に重みが出るので、ゾンビ物が好きな子猫2000です。こんばんは。
少し前まで、お仕事が忙しすぎて肺に穴が開いたりしていましたが、無事に復活しました。どのくらい元気かと言うと、Steamサマーセールで前々から買おうと思っていた「Project Zomboid」を購入し、友人にも送り付け、マルチで元気にヒーヒー言っている程度に元気になりました。
というわけで、度ハマり中のゾンビアポカリプスを生き抜くシミュレーションゲーム「Project Zomboid」のご紹介をしようと思います。
あなたはどれだけ長く生き残れますか?
唐突ですが質問です。
ある日、突如として世界は謎の感染症により終焉を迎えました。
その感染症にかかると凶暴性が高くなり、知能が低下し、周囲に襲い掛かる、という病気です。
狂犬病と似たその症状には致命的な違いが1つあります。
「死者が起き上がり、周囲の生物を襲って感染が広がっていく」という特徴です。
そう、ゾンビです。
いまや世界的にも知名度の高くなった「ゾンビ」ですが、走ったり、特殊能力を持っていたり、みたいな変わり種ではなく、大多数の共通見解であるであろう「ゾンビ」像を思い浮かべてみてください。
移動は徒歩、せいぜいが早歩き程度。
噛みつき、引っ掻き、を攻撃手段として、道具は使えず、生き物を襲って貪り食らう。
噛まれたりすると、たとえ軽傷でも感染のリスクがあり、後々ゾンビ化する。
唯一の弱点は頭で、頭を潰せば活動を停止する。
そんな一般的なイメージのゾンビを想像できたでしょうか?
――それでは、あなたはその世界で何日生存できますか?
ゾンビ映画を見ていたりして、こう思った事はないでしょうか?
「こんなにノロくて、バカなゾンビ相手に何で登場人物達は死ぬんだろう。私ならもっと上手く立ち回るのに」
恐らく、ゾンビ映画を見た事のある人なら、一度は感じた事があると思います。
この「Project Zomboid」では、そんなあなたの生存力を遺憾なく発揮できます。
迫りくるゾンビ、食糧問題、寝床の確保、感染症予防、などなどゾンビにまつわる全ての要素が詰まったこの世界で、果たしてあなたは何日……はたまた何時間、生き残れるでしょうか?
世界観の作り込みの細かさが凄い
「Project Zomboid」をプレイしていて、何よりも魅力的だと感じたのが、その世界観です。
私はゲームにおいて最も重要なのは「そこに世界が存在するかどうか」だと考えています。これは単純に現実的かどうか? という話ではなく、例えばファンタジー世界なら「なぜ魔法が使えるのか? どういう原理なのか?」だったり、「この王国はなぜこういう体制なのか? 過去に何があった結果、こうなっているのか?」だったり、といった背景部分まで含めて製作者が意識できているかどうか、という話だと考えています。
その点で、この「Project Zomboid」は細部までしっかりこだわって作成されていると感じました。
例えば、キャラクターが曲がり角で突然ゾンビに遭遇したりすると、一時的に驚いたりパニックになったりします。パニックになると攻撃が全然狙った通りに出来なかったり、走ると転んだりします。こければもちろん服が破けたり、擦り傷ができたりします。
例えば、キャラクターが走り続けたり、武器を振り続けたりすると、スタミナが切れて疲弊します。そうなると、あらゆる行動が緩慢になり、どこか安全な場所を見つけて座ったり休憩したりする必要がでてきます。
例えば街のインフラ。ゲーム開始直後は電気、ガス、水道が生きていますが、ある時、突然止まってしまいます。水道が止まったから、即蛇口から水が出なくなるのかと言えばそうではなく、配管やタンクに残っている内は使えます。
挙げだすとキリが無いのですが、こういった細かい部分でのこだわりが無数にあり、それらが積み重なることで、プレイヤーは自然と「Project Zomboid の世界」をリアルに体感できます。
圧倒的自由度の高さによる没入感
例えばゾンビが蔓延る世界になった時、あなたは自分のプライベート空間をどうやって確保しますか?
柵や杭を立てて家を囲み要塞化する?
階段を壊して2階からロープ伝いに昇り降りする?
既存の家具を持ってきて、入口を封鎖する?
木の板や鉄板を持ってきてドアや窓を補強する?
はたまた、人里から離れて森の奥に新たに家を作る?
――それ、全部「Project Zomboid」なら出来ます。
拠点構築が上記のように自由度が高いのは勿論のこと、例えば料理も非常に自由度が高いです。現実世界ではあなたが料理する時にレシピというのは厳密に決まっていませんよね?
Project Zomboid の料理もまさに同様のシステムです。適当にフライパンに具材を突っ込み、適当に調味料を振り、加熱する。これだけでも料理が完成します。もちろんパスタやパン、ライス、サラダ、スープ、シチューなどなど色々な料理が作れますので、ご安心ください。
私はリアルでも料理が趣味なこともあり、ゲーム中でも料理スキルを上げたがるタイプなのですが、私の知る限りではこの自由度の高さは全ゲーム中最高です。決められたレシピに沿ってしか料理ができない世の中の数々のゲーム達と比較して、驚異的なほど素晴らしいシステムだと思います。
このように、ゲーム中の色々な要素がそれぞれ幅広い選択肢を持っている事で、先述の『世界』への没入感をより高めてくれています。
キャラクリエイトの幅広さ
まだまだ沢山ある「Project Zomboid」の魅力ですが、尺の都合から、そろそろ紹介はラストにします。最後に紹介するのは「キャラクリエイトの幅広さ」です。
Project Zomboid のキャラクリエイトは、キャラクターの性能を決める部分と、見た目を決める部分の2つから構成されています。見た目の部分のキャラクリエイトは、昨今の美麗なグラフィックや、豊富な見た目パーツ、に比べると見劣りしますが、必要最低限、プレイヤーの分身を作るための選択肢は用意されています。
特筆すべきはキャラクターの性能を決める部分のキャラクリエイトの秀逸さです。
「職業」「プラス特性」「マイナス特性」の3つを決めてキャラクターを作成するのですが、「職業」を決める事でそれに付随した特性やスキルが決まり、それを補完する形で「プラス特性」と「マイナス特性」を付与します。
イメージとしては、「職業」が大枠の方向性で、「プラス特性」と「マイナス特性」が細かな方向性を決めるポイントとなっています。
「プラス特性」には、夜間でも見えやすくなる特性や、筋力が増す特性、食べる量が少なくて済む特性、など様々な特性がありますが、どれも共通してプレイヤー側に有利に働く内容となっています。
「じゃあ、プラス特性をいっぱい付ければ最強のキャラが作れるね!」と思うでしょうが、そこがProject Zomboid のキャラクリエイトが秀逸であるポイントです。
プラス特性や職業、マイナス特性にはそれぞれ固有の計算値が設定されており、合計した値が0以上の数値となるようにしないとキャラクリエイトが出来ないのです。つまり、強力なプラス特性を付与すると、その代わりに強力なマイナス特性を付与する必要があるのです。
これにより、自然とプレイヤーの作るキャラクターは一長一短を持った非常に人間味溢れるキャラクターとなります。
マイナス特性には「近眼」のような軽い物から、全く音が聞こえない「聾唖(ろうあ)」のような致命的な物まであります。こちらもプラス特性同様に色々ありますので、自分なりの組み合わせを探してみてください。
そして、このキャラクリエイトが示すところは、つまり、『リアルの自分自身を模したキャラを作ってゾンビ世界でサバイバルできる』と言うところに集約されます。
冒頭に私が問いかけましたよね?
「あなたはゾンビアポカリプスの中で、どれだけ生き残れますか?」と。
――ちなみに私はゲーム内時間にして、8時間生存が限界でした(´・ω・`)
まとめ
というわけで、超絶難易度のゾンビアポカリプス生存シミュレーションゲーム「Project Zomboid」の紹介をしてきましたが、いかがだったでしょうか?
- 難易度の高いゲームが好き
- ゾンビゲーが好き
- ゾンビ物が好き
- サバイバル系のゲームが好き
- 「私ならもっと長く生きられる!」と思う人
には非常にオススメできるゲームですので、是非一度プレイしてみてください。
ちなみに、マルチプレイも簡単にできます。どこかの公開サーバーにいきなり入るのは、電気ガス水道が止まっていたりして難易度が高いので、友人と一緒に始めるのがオススメです。
最初はマップが分からず合流すら叶わないでしょうが、何十回も死んでいる内に、だんだんとゾンビアポカリプスの世界での生き延び方が身についてくることでしょう。心折れずに頑張って死んでください。
――ぇ? 生き延びられるわけないですよ?
だって、これ「あなたがいかに死ぬか」をシミュレーションするゲームですから。
それでは、良い終末を。