最近めっきり寒くなってきましたね、はたしていつまで釣りに行けるのか……電車釣行しやすい位置なのに、水深が10mもある豊洲ぐるり公園がマイブームの子猫2000です。
前回、友人S氏が立派なクロダイを釣り上げたことから、「私も! ちょい投げ! やる!!!!」と意気込んで2人でまた豊洲ぐるり公園に行ってきました。
しかしアジングロッドしか持っていない
しかし子猫2000には、ちょい投げをする上でちょっとばかし問題がありました。
持っている竿が4.5mの延べ竿と、季節外れに買った1.8mのアジングロッド、の2本だけということです。
一方でちょい投げと呼ばれる釣り方は5号以上のちょっと重めのオモリをセットした仕掛けを軽く投げ、海底付近の魚を探る釣り方です。
ここで、子猫2000の持っているアジングロッド「アブガルシア XRFS-604UL-TE」の対応ルアー重量を確認してみると……
ルアー:0.6-8g
とあります。これを錘の号数に換算してみると……(参考:海釣りスタートガイド様)
オモリ号数 | グラム数 |
1 | 3.75g |
1.5 | 5.625g |
2 | 7.5g |
3 | 11.25g |
私の竿だとオモリ2号が限界なんですけど!?
まぁ繊細なアジングロッドですから、当然の結果と言えばその通りなんですが……
普通のちょい投げ仕掛けの5号以上のオモリなんて投げたら、大事なアジングロッドがアジを釣る前に大破しかねません。いや、アジングロッドでちょい投げするなよ、という突っ込みは置いておいて……
しかし、アジングロッドで50匹釣るという自己設定ノルマを達成していないため、まだ新しい竿を買うわけにはいかないのです。ならば、持っている物でどうにかしてみよう、ということで情報を集めてみました。
ウルトラライトちょい投げ仕掛け
というわけで、アジングロッドで何とかちょい投げをやってみようと苦心した結果の仕掛けがこちらになります。落書きレベルの絵ですが、せっかくなので分かりやすいように図にしてみました。
繊細なアジングロッドで何とかしてちょい投げをやってやろう、という子猫2000の涙ぐましい努力が見て取れるかと思います(苦笑
何かあった時はサルカン下のハリス側で切れるように、ハリス側の糸を若干細くしてあります。そもそも海底を攻める仕掛けなのに、こんなに糸が細くて大丈夫なのか? と不安はありましたが、何かあった時に大事な竿が折れるよりは糸がプッツンした方が良いので、細仕掛けとなっております。
今回も朝マヅメ狙いで始発電車
というわけで、いざ当日
今回も朝マヅメ狙いで始発電車に乗り込みます。ちょうど大潮ということで電車内でも同業者が多数見受けられました。特にタイドグラフなどは調べずに決行したのですが、大潮ということを知り、釣果への期待も高まります。
そして、現地に到着。気温は先週と大差ないので、防寒対策をしっかりしてきた2人はそんなに寒さを感じずに仕掛けの準備を終えました。
なお、今回も先週同様で釣り座がいっぱいだったため、南西方向の釣り座は確保できず、北西方向の釣り座で釣りを開始しました。太刀魚シーズンが終わったら夜釣り組が減って釣り座確保できるのかなぁ……?
そんなこんなで、ウルトラライトちょい投げを開始します。
今回は割と段取り良く準備ができたため、ちゃんと夜明け前に仕掛けの作成が終わりました。圧倒的成長!
ハゼ祭り開催
釣りを開始してから程なくして、イワシやサッパの群れが気持ち悪いくらい大量に回ってきます。やっぱり豊洲ぐるり公園は魚影が濃いです。水深は裏切らない。
しかし、今回はサビキ仕掛けではなく、底狙いのちょい投げ仕掛けです。
大量にあふれるイワシには目もくれず、黙々と仕掛けを投げ込んでは引っ張ってきます。1号のオモリという軽い仕掛けですが、細い道糸とアジングロッドの組み合わせのためか、意外にも20mほどは余裕で飛びます。上手く飛ばせた時なんかは30mほど飛んで、「おぉ~、意外と飛ぶなぁ!?」なんて嬉しくて言葉に出ちゃったりします。普通のちょい投げをしている友人S氏よりも飛距離が出る事もあり、ウルトラライトちょい投げ、案外バカになりません。
すると、早くも2~3投目くらいからアタリがありました。竿を40度くらいヒュッと持ち上げてアワセようとしましたが、針に掛からず……
その後、投げるたびに同じ位置で同じようなアタリが続き、何回もアワセに失敗します。こう何回もアタリが続くと、段々とパターンがつかめてきました。
海底まで着底させてから15秒以内にアタリがあるんです。
15秒待って反応が無ければ、竿を30度ほど軽くしゃくってリールを1~2回巻き、再び海底に落とします。そして15秒待機。これを繰り返すと面白いほど毎回アタリが来るようになりました。
しかし、いずれもアワセに失敗して針掛かりしません。
これは同じやり方をしていてもダメだと思いました。アジングロッドが繊細なので、魚がちょっと仕掛けに触れただけで反応が伝わってきているんじゃないか? と。
ならば魚が針をちゃんと咥えるのを待ってからアワセを入れてみよう、ということで、竿にピクンと反応が来てから5秒ほど待つようにしてみました。
すると、今度は先ほどよりもしっかりとピクピクという反応が竿伝いに感じられます。
これは咥えているだろう、ということで、このタイミングでアワセを入れると……掛かりました!
明らかに小物ですが、繊細なアジングロッドだからプルプルと小気味良い引きが伝わってきます。延べ竿と違い仕掛けまでの距離があるので、魚を取り込むまでの時間も長くなります。う~~~ん、楽しい!
この5cmほどのサイズでもしっかり魚の引きを感じられるのは、やはりアジングロッドゆえでしょう。うんうん。小物狙いなら繊細なタックルの方が楽しいよね、うん。
べ、別に、ちょい投げできる投げ竿の入門機が欲しいとか思って何ていないんだからねっ//
……
その後も仕掛けを入れるたびにアタリがあり、釣れなくても非常に楽しめる状態が続きました。毎投アタリがあるんだけど、アワセに失敗するので、毎投釣果とはならない不思議
そんなこんなで、5cm前後の小さいハゼがポツポツと連れ続けていた中、ひと際大きな引きが来ました。チビハゼちゃんだと10~20度ほどしなるアジングロッドが、60~70度ほどしなります。
引きも結構強力で、ユルユルに緩めていたドラグだとリールが巻けませんでした。
これは少なくとも20cmオーバーだ! 餌は底につけているから、シーバスではないだろうし、ミニクロダイか!? と子猫2000のテンションもヒートアップします。
ドラグを締めすぎないよう注意しながら少し締めて、竿の弾力を活かしながらリールを巻き続けると……
目測では25cmほどあるナイスサイズのハゼでした。
ハゼって意外と引きが強いんですね、クロダイじゃなかったのは残念ですが、このサイズのハゼなら食べ応えがありそうなので、潮氷を作ってある水汲みバケツへ投入。氷締めをしました。
……
氷締めしたつもりでした。
バケツの温度は間違いなく0度以下なのですが、ハゼは生命力が非常に強くて、結局釣りを終了して片付ける時まで生きていました。氷締めとは一体……???
……
その後も毎投アタリが続き、20cmオーバーのハゼがもう1匹釣れました。
隣でカレイ&クロダイ狙いで、ちょい投げをしていた友人S氏も「俺もハゼ釣ろうかな~」と言って、仕掛けを変更し、20cmオーバーのナイスハゼを2匹釣っていました。
友人S氏「最近は毎回ボウズ逃れ出来てるなー」
子猫2000「我ら上手くなったなー」
友人S氏&子猫2000「HAHAHA」
なんて二人で調子に乗ったところで潮が止まったのかパタっと釣れなくなりました(苦笑
逃した獲物は大きい?
明らかにさきほどまでより食いは悪くなったのですが、それでも時々ポツポツと反応がある中、釣りを続けていました。
そんな時、子猫2000の竿にピクピクと反応がありました
子猫2000「ぉ? ハゼか?」
と、ちょっと待ってからアワセを入れます。
すると、先ほどまでのハゼより大きなブルブルとした振動が竿に伝わってきて、グーーーっと思いきり竿を引っ張られました。ドラグがずんずん引っ張り出されて、カリカリと勢いよく音が鳴りました。
これは大物だ!!
とテンションマックスになった子猫2000は、リールをゴリ巻きします。しかし、ドラグは緩んだままです。
子猫2000「っ来た!! これ!! 大物だ!!」
という叫びに反応して、友人S氏が買ったばかりの玉網を構えて横に来ます。
友人S「ぉ!? さっそく玉網の出番か!?」
勢いよくリールを巻く子猫2000の横では、通りすがりのおじさんが足を止め、何が釣れるのかと覗き込んでいます。
しかし、巻けども巻けども釣れません
だってドラグ緩んでるんだもの(苦笑
30秒ほどゴリ巻きしたところで、ドラグが緩んで糸を巻けていないことに気づいた子猫2000は、そっとドラグを締めます。そして竿に負荷を載せてリールを巻k……
……
巻けませんでした。
(たぶん)根掛かりしてました。
後になってから冷静に考えてみれば、最初は魚が掛かっている感覚があったので、本当に大物だったと思うのですが、ドラグがゆるゆるだったので、巻いたつもりが巻けておらず、その間に魚に走られて根掛かりした。というオチなんじゃないかな? と思います。
隣で覗き込んでいたおじさんは「やれやれ」といった感じで、そっと離れていきました。
友人S氏の「いやー、惜しかったねー」という気を使った言葉が胸に刺さります。
恥っっっずかしいぃぃぃぃぃぃ
これが羞恥プレイですね、わかります!
あぁ、感じちゃう、ビクンビクン//
反省:ドラグの設定はしっかり行いましょう
そんなこんなで餌が無くなるまで釣りをしていたら、12時に撤収するはずが、結局14時まで釣りをしていました。小さな容器に移し替える形で、付けエサ用オキアミMサイズ1パックの3分の1くらいを持ってきたのですが、あんなに毎投アタリが出るような状態でも使い切らないこと……もっと小さいサイズで売ってくれてもいいんですけどねぇ
12月だというのに、ほとんどがリリースサイズの5~10cm前後でしたが、ハゼが合計20匹ほど連れて非常に楽しめました。針を飲んでしまったチビハゼ2匹と、20cmオーバーのハゼ2匹の合計4匹をお持ち帰りです。
せっかく新鮮なハゼ(高級魚!)なんだし、一般人は料亭なんかでしか味わえないハゼのお刺身にして頂こうと、悪戦苦闘しながら捌きました。チビハゼはやっぱり食べるところが殆ど残らないので、基本リリースですね。
大きい方はしっかり身があったのですが、料理人(子猫2000)の腕の問題で、骨と一緒に身が犠牲になってしまい、「あぁ、刺身じゃなくて天ぷらにすれば良かったかな……」などと、ちょっと後悔しました。
しかし、味はさすがハゼで、癖が全くない白身で美味しく食べれました。次釣った時は天ぷらで食べようかな~、その前に出刃包丁買おうかなぁ~
などなど思いつつ本日は終了です。